2015年9月30日水曜日

[ヤンゴン百景 16]南インドの泡(あわ)が恋しくて。

インド料理店のマサラ・ティ。これはこれで美味しいんだけど…


ヤンゴンのダウンタウンには、実はたくさんのインド料理店がある。
ということに、つい最近気づいた私。もともとインドカレーが大好物なのに、ミャンマーでインド料理食べるという発想がなかった。

さっそくネットで調べてみると、インド南部の料理が多いらしい。北と南の違いは、調理法やスパイスのほか、北ではこれを食べるけど南では食べないとか、とにかくいろいろあるそう。
そうこうしていたら、すごく興味をそそられる情報をみつけた。

インド南部のチェンナイで飲まれている、マドラスコーヒーの話。
(マドラスは、1996年までのチェンナイの呼びかた)

チェンナイでは、砂糖とミルクたっぷりの甘いコーヒーが主流らしい(ヤンゴンとおなじ!)。面白いのは、コーヒーを淹れたあと、2つのカップを使って上から下へ移し替える工程があること。これを何度かくりかえすことで、コーヒーと砂糖、ミルクがしっかり混ぜられ、口当たりもなめらかになるそう。上から下に勢いよく移し替えるので、完成したコーヒーはミキサーにかけたみたいに泡立っている。

カプチーノとはまたひとあじ違う、泡あわコーヒー。
…なんて美味しそうなんだ!

そうだ、ヤンゴンで南インドの料理店が多いなら、このマドラスコーヒーもヤンゴンで飲めるかも!そう思い、さっそくダウンタウンのインド料理店に行ってみた。

ヤンゴンのインド料理初体験となった店は、シャングリラホテルの裏手にある「バナナリーフ」。なるほど看板に「南インド料理」と書いてある。

バナナリーフのミールス(定食)

マドラスコーヒーはあるかと店員さんに聞いてみると、「マサラチャイならあるよ」と。注文したら、想像通りスパイシーなミルクティだった。うん、これはこれで美味しい。 食後にぴったり。でも、泡あわはないのかあ。

ちなみに店員さんは、南アジア系のミャンマー人男性。マドラスコーヒーの存在は知らなかった。店を出る際、ちょうどオーナーさんらしき風貌の男性が店内でお客さんとおしゃべりしていたので、再度質問してみる。

「マドラスコーヒー…知らないなあ。マドラスティーならあるけどね。でもヤンゴンで飲める店があるかどうか…。私たちは自宅で自分で作って飲んでいるよ。」

オーナーさんも南アジア系だけど、生まれも育ちもシンガポールとのこと。
インド人街エリアでインド料理店を開く南アジア系の人でも、マドラスコーヒーは知らなかった。なんでもかんでもヤンゴンにあるわけじゃないよなー。


ん? でも、
カップの移し替えやってるラペッイエサイン、そういえばどっかで見たことあるような・・・

 泡あわコーヒー探しは、続く。

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