2015年3月13日金曜日

ハノイ週末女ひとり旅④ 〜癒しのハス茶編




ベトナムには、
「ハス茶」なるものがある。

日本語フリーペーパー
「ベトナムスケッチ」で
ベトナム茶が特集されていて
そこで紹介されていたのが、

19世紀からハス茶を作り続ける老舗
という「Huong Sen」だった。

ほんの6畳ほどの
簡素な店構え。

通りから店の看板が目にとまり
店をのぞいてみると、
その様子を一目で見渡せた。

女性がひとり椅子に腰掛けていたので
ハス茶を試飲させてほしい
と告げると

「このお茶はとても高価なので
確実に購入するなら試飲をさせる。
でも、買わないなら
試飲料として2ドルかかる」
とのこと。

ハス茶は、50gで26万ドン(約1,460円)。
たしかに高い。でも、
その値段になるには理由がある。

わたしは、試飲料を払うので
と言って飲ませてもらうことにした。

ここで、もう一組の客がやってきた。
日本人のおじさん二人連れ。
彼らは、はじめから買うことを
決めて来たようだった。

女性の店員さんに替わり
店主らしき男性が顔を出す。
「私がお茶の説明をします」
といって、試飲用のお茶を淹れてくれた。

店主は、ハスの花より少し濃い
桃色のカットソーを着ていて、
それがよく似合っていた。
ガラスケースから取り出した
ハス茶のパッケージには
その店主本人の顔写真が印刷されている。
友人の日本人カメラマンが撮ってくれたそう。

わたしたち3人の日本人客に、
日本語で書かれたハス茶の紹介記事を手渡す。
日本人客がとても多いようだ。

茶器に注がれたハス茶は、
ほんのり花の香りがした。

ハスの香りを知らないので、
ただただ、
ああ、これがハスの香りなのかあ
と感じ入る。

苦みは、ほんの少しだけ。
思った以上に飲みやすく、
香りの強いお茶だと思った。

試飲で同席した日本人のおじさんは
「スーパーで買ったお茶より
香りがよくておいしい」
と言う。

わたしは中国に住んでいたとき
実に多くの種類のお茶を飲んだが、
花茶の類いはあまり好みにあわず、
唯一、今でも愛飲しているのは
ジャスミン茶くらい。

ジャスミン茶にもいろいろな種類があり
その製法等によって値段が全然ちがう。

この店で売られているハス茶もそうで
昔ながらの手間ひまかかるやり方で
とても香り高く、
良質なハス茶を作っている。

↓作り方については
店のHP(日本語)で詳しく
http://members3.jcom.home.ne.jp/huongsen.jp/

試飲の際、
お茶うけに出されたのが、
ハスの実の砂糖漬け。
これが予想外に美味しかった。
甘納豆のような、素朴なお菓子。

ハス茶50gと一緒に
このハスの実を購入したわたしは、
さらに、ジャスミン茶も購入した。

ハス茶がおいしいので、
きっとジャスミン茶も美味しいだろう。

聞くと、ジャスミン茶は2種類あり
ひとつはカフェインレスだという。

ジャスミン茶のカフェインレスなんて
はじめて聞いた。

カフェインがどこまで抜けているかは
よく分からなかったけれど
カフェインレスのジャスミン茶を買った。

自宅でさっそく飲んだのは、
ジャスミン茶。

私がこれまで飲んで来たものは違い
淹れたときの色がとても濃かった。
しかも緑色ではなく、茶色だ。

前出の「ベトナムスケッチ」によると
ベトナムの茶葉は、
ウーロン茶のように
茶葉を少し発酵させたものが多いらしい。


暑い時期には
ハス茶やジャスミン茶を
冷やして飲むのがおいしいそう。

ああ、楽しみ。


Huong Sen
住所:15 Haung Dieu St., Hoan Kiem Dist.
営業:8:00〜18:30

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