2016年6月16日木曜日
[ヤンゴン百景27]モノをもらった時。ミャンマー人の返答は「ありがとう」じゃない。
今日のミャンマー語の授業では、
先生から興味深い話を聞けました。
話の起点は、
授業のテキストにあった会話内容。
そこにはお土産をもらった時の
会話が再現されていました。
登場人物は、AさんとBさん。
Aさんが「これおいしいからどうぞ」
と、Bさんにお土産を差し出しました。
その後のBさんの発言には、
何かしら感謝の気持ちや、
感動、嬉しさを表現する
言葉が来ると予想されますよね。
ですが、
BさんがAさんに返した言葉は、
まさかの「ヤーバーデー」。
ヤーバーデー!!!?
ヤーバーデーとは、
大丈夫ですよ(可能)、とか
いいですよ(了解・許可)
等を表す言葉です。
ミャンマー語でありがとうは、
「チェーズーティンバーデー」
(軽く言う時はチェーズーべ)
と言いますが、
ミャンマーの人はこの
「チェーズーティンバーデー」を
ほとんど使わないというのです。
ただ、相手が外国人のばあいは
もちろん「チェーズー…」と
返す人もたくさんいます。
この話を聞いて、私は
思い当たる出来事がありました。
ミャンマー人の子(年下)に、
日本のお土産を渡した時
確かに「ヤーバーデ」
とだけ言われた事があります。
(英語で「OK」とだけ
言われた事もある)
え? なんで私があげたのに
「いいですよ」なの?
ひと言サンキューくらい
聞きたかったなあ…、と。
年上の方に差しあげた時も、
「ヤーバーデ」と言われましたが、
その時は、
ああ、年上を敬う精神が強い国だから
そういう返事をされるのかな
くらいに考え納得しました。
先生曰く、
この時のヤーバーデーを
無理やり日本語に訳するならば、
「いいんですか?」
くらいの意味合いとのこと。
A:これどうぞ。
B:いいんですか〜。
(じゃ、遠慮なく。ありがとうございます)
といった感じでしょうか。
たとえくれた相手が年上でも
「ヤーバーデー」と返すらしいです。
とはいえ、
私の知り合いのミャンマー人達は
外国人と接する機会が多いからか
ミャンマー人相手の時でも
その人が初対面であったり
目上の人ならば、かなりの頻度で
「チェーズティンバーデ」
と、言っている気はします。
というわけで、
ミャンマー人に何かをあげて
「チェーズー…」が
返ってこなかったとしても、
がっかりしないでください。
そして、代わりに
「ヤーバーデー」と言っているか
耳を澄ましてみましょう!
とは言え、
自分ではなかなか「ヤーバーデー」
とは返事できないかなあー…
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