2015年6月3日水曜日

【ヤンゴンめし】Phone Gyi Lan:福建省うまれのビーフン麺、チェーオー

内蔵系がふんだんに入った、鶏のチェーオー2700チャット(約270円)。


テーブルにドンッ

と置かれたこの料理。

友だちおすすめの
チェーオー(鶏汁ビーフン)店で
鶏肉のチェーオーを頼んだら、
これが出てきました。


…わたし、内蔵系が大の苦手。
「大変なものを頼んでしまった…」
(心の声)

ほっかほかのモツ大盛り、
目の前にして凍りつく。
(あとから聞いたのですが、
チェーオーはモツを使うのが
一般的らしいです)


店の人、ごめんなさい。
食べられないです…。
心の中で懺悔しつつ、
味見だけでも…とスープをひとくち。

おっ? 美味しい。
濃厚な鶏がらスープで、
モツ独特の匂いがない?

シャンカオスエよりも濃厚で、
塩気が強い。

内蔵系だと思っていた具材は、
メインが鶏ひき肉団子(よかった!)
軟骨入りで歯ごたえがありました。

そこにレバーやら腸やら、
うずらの卵やら
厚揚げやらがたっぷり。
椀の底に埋もれた麺を掘りおこすと
また新たな具材が顔を出す。
とにかくすごい量です。


ヤンゴンには様々な麺料理がありますが
チェーオーは、
極細の米麺・ビーフンを使うのが特徴。

友だちが教えてくれたところによると、
チェーオーはヤンゴンの華僑(福建人)
がもたらしたもので、
チャイナタウンが発祥なんだそう。


なので、
中華系の多いマンダレー等は不明ですが
ミャンマー他地域では、
食べられていないようです。


ヤンゴンでチェーオーといえば、
チェーン展開する老舗の「YKKO」。
(もしかしたら
ここのオーナーさんも
福建人か客家の血筋かも?)

ヤンゴンに来た当初は、
ひとりでも入りやすい雰囲気の店
なので何度か行きましたが、
実はあまり「おいしい」
とは感じませんでした。

いま思えば、
きっとそこで私が食べたのは
モツ入りだったのかも。

でも
今回の店でチェーオーを食べて、
この料理の新たな一面を知り、
今一度「YKKO」に
行ってみたくなりました。



ちなみに、今回行ったお店はこちら。

店の名前は「ボウンジーラン」。その名の通り、ダウンタウンのボウンジー通りと
アノーヤター通りの交差する角にあります。

チェーオーと、
シーチェッ(汁なし油麺)の専門店。

中国は福建系ミャンマー人による経営で
チェーオーの美味しい店として、
知る人ぞ知る人気店なんだそうです。

入口には、まず調理場が。

友だちの推薦がなければ、
ミャンマー生活歴1年足らずの私は
確実に素通りするであろう店です。


予感どおり、
店ではミャンマー語しか通じないし、
メニューはミャンマー語の張り紙のみ。
最初店に入ったときは、
その張り紙を見つけられず、
どう注文するのかさえ分からず…

とはいえ、
やはり地元の人々には人気のようで、
私が入店した午前11時頃には、
すでに半分以上の席が埋まりました。


張り紙に書かれたメニューは上から、

・チェーオー
・チェーオー シーチェッ
・チェーオー シェ
・チェーオー シーチェッ シェ の4種類。

チェーオーが汁ありで、
チェーオーシーチェッが汁なしで、
「シェ」がつくのは大盛りだそうです。

普通盛りで通常の1.5倍くらいあった。
「大盛り」にするまでもない気が…。

具材は鶏肉か豚肉か、
魚団子を選び、
麺はビーフンか平たい米麺を選べます。

価格は2,700〜3300チャット。


会計台の上には猫がごろん。犬が出たり入ったり。日本だと衛生面での苦情が殺到しそうですが、
だれもお構いなし。ゆる〜い雰囲気がいい。

Phone Gyi Lan
【地図】https://goo.gl/maps/DO2pn
※San Pya Cinema からPhone Gyi通りを東側に渡ってすぐ。
Anawratha 通り(GoogleMAPでは「アナウラサ・ロード」)沿いです。




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