2019年11月6日水曜日

【育児】ミャンマー語で歌おう!いないいないばあっ「おひさまに向かって」

いないいないばあの手持ち画像が尽きたので…苦肉の策、自分のノート。


「いないいないばあっ」ミャンマー語歌詞も、とうとう最後の3曲め!
中級編「ネーミンスィートー」です。

今朝、「いないいないばあっ」のエンディングでクレジットタイトルを眺めていたら、何人もの日本人のお名前が。きっと、多くの日本の制作関係者が、このミャンマー版制作のために奮闘されているのでしょう。おかげで、私たち日本人親子も、ミャンマー生活での楽しみが増えました。ありがとうございますと伝えたいです。

クレジットでは、ミャンマーの人気デザイナー、Htay Htay Tinさんのお名前も発見!ヤンゴンにあるロンジー専門店「SHIMIZU」も経営している方なのですが、ミャンマー版の衣装を担当しているのかも。なんかうれしかった!


さて、今週(11月4日の週)は、再び放送内容がミャンマー版に戻りましたね。
何度もくどいですが、これまでの流れを見ると、やはりミャンマー版を流すのは毎月の第1週のみなのかもしれません。

たぶんですが、「ネーミンスィートー」はミャンマー版のオリジナルで、日本版にはありません。この歌では、わんわん、テッテッちゃん、うーたんが、世界遺産のバガンやマンダレーでロケをしており、THE myanmarな映像がとても楽しいです。ただ、日本の吹き替え版の時は流れないので、この歌を聴けるのは毎月第1週のみ。残念です。



♬ネーミン スィートー(おひさまに向かって)


わんわん うーたん アーロンネッ アトゥトアーソー
ネーミンヂースィー アトゥトアーヂャーメ
レットゥエ トゥエガンガートッ ランシャウッヂャーメ

ライッケ ×5

★アトゥトアーヂャーメ ベトゥライオーマレ?
★ネーミンヂーヘ アトゥガザーポックエ
★レットゥエ トゥエガンガートッ ランシャウッメへ
ピェーガトアーメンガートッ シェセッメーへ


わんわん「うーたん カナー サウンバーオウン」
うーたん「わんわん ミャンミャンレー」
わんわん「わんわん モーネービー」
うーたん「エバクァー エバクァー ミャンミャンラーへ」


ネーミンヂースィー アミャン ヤウッポックゥエ 
ピェーガトアーメンガートッ マナウッシャッベヘ

ライッケ ×5

★繰り返し
レットゥエ トゥエガンガートッ マナウッシャッベヘ
トートゥエ カーコウンピョーメ シェセッメーへ


============
おおまかな和訳
============

わんわん、うーたん、みんなで一緒に行こう
おひさまに向かって、一緒に行くよ
手をつないで歩こう

おいで、おいで

★一緒に行くよ ついてくるのはだあれ?
★おひさまに向かって、一緒に遊ぶためにね
手をつないで歩こうね
走って行こう 前に進もう


わんわん「うーたん ちょっと待ってよー」
うーたん「わんわん 早く早くー」
わんわん「わんわん 疲れたよー」
うーたん「分かった分かった、早く来て〜!」


おひさまに向かって、早く着けるよう
走って行こう じゃましないでね(確認中)

おいで、おいで

★繰り返し
手をつないで
私たちと踊って楽しもう 前に進もう!



===
↓これまでに取り上げた「いないいないばあっ」の歌はこちら

第1弾(入門編)

テーマソング(ミャンマー語バージョン)

第2弾(初級編)

「わ〜お!」(ミャンマー語バージョン)





2019年10月9日水曜日

【育児】ミャンマー語で歌おう(初級編)「わ〜お!」


でのオープニングソングに続く、2曲目です。

歌詞は、前回同様こちらも、オリジナルの日本語版「わーお」とほぼ同じ。ところどころ違うところもありますが、単語量がぐんと増えたので、ひとつひとつの解説はやめて、簡単な訳を下につけました。

面白いのは、「ダンゴムシ」の部分が「さなぎ(ポートウンロンガウン)」になっていたこと。(辞書によれば、ポートウンロン=さなぎ、ガウン=虫の数詞)ミャンマー語の先生に聞いてみたところ、日本でいう「ダンゴムシ」は見たことがないそうです。

※12/4追記:さなぎは動かないので、歌詞としてはおかしいなあ。。となんかひっかかっていました。今日改めて先生に聞いたところ、「確信はもてないけれど、(芋虫)でもいいんじゃないか」とのこと。「さなぎ」「いもむし」のミャンマー単語がよくわからず、歌詞にある「ポートウンロンガウン」も普段耳にしないのでわからないそうです。

ところで「いないいないばあっ」先週1週間はミャンマー版になりましたが、今週は日本の吹き替え版にまたまた逆戻り。ミャンマー版が見られるのは1ヶ月に1週間だけって。ちょっと少なすぎやしませんかー…


♬わーお(ミャンマー語版)


★ アーロン ×4 トゥートゥ
★ ソメラヘ ×2 トゥートゥ

ターゲジン ネッ トゥートゥー ピョーポッ ワオワオ…
アーロン べッ ミンガラーバ ノーッセ

ピピ… ピピピのピ
ホマ ディマ ピピ… ピピピのピ

ヂーザン ヂーザン トゥーン ッマン トトンガトン

ポートンロンガウン ポートンロンガウン 
サウンバー サウンバー サウンペーバー
ポウントーロンガウン ポウントーロンガウン
ダバッレー ピードー ガザーヂャーヤーアウン

ンガー レー トウン ッニッ ティ ワーオ!

ワオワオワオ …    …シー!
★繰り返し
アーロン アーロン… ワーオ!

============
おおまかな和訳
============

★みんな みんな 一緒に
★遊びにおいで 一緒に
友達と一緒に楽しむため わおわお〜
みんなでね「ミンガラーバ」とごあいさつ
ピピピピ… あっちこっち ピピピ…
見て見て とーんとん ととんがとん
みんな 立つよ!
芋虫 芋虫 待って 待って 待ってよ
一回まわって 遊びましょ
5、4、3、2、1 わーお!
わおわおわお…  シーッ!
★繰り返し
みんな みんな わーお!

2019年10月3日木曜日

《ボージョー市場》お店案内 (1)手芸用品


布テープの品揃えが可愛かった店「スー」。

手芸好き必見の小物がいっぱい。


ヤンゴンのボージョー市場といえば、ミャンマー土産や工芸品で溢れているイメージがあるかもしれませんが、生活用品もいろいろ揃います。
中でも私がよく行くのが、手芸屋さんです。市場の中にはたくさんの仕立屋さんがあるため、服飾関係の小物も充実してるんです。

先日、ヤンゴンに越して来て間もない友人に、どこで手芸用品が買えるか質問を受けたので、一緒にボージョーに行ってきました。
ということで今回は、その時案内したお店を紹介します。どこも可愛いものがたくさんあって楽しいので、手芸好きな方はぜひ行ってみてくださいね。

店の位置は記事の一番下に貼り付けました。…とはいえ、まったくこの場所を知らない人にはわかりにくいものなので、後日、市場全体のマップが完成したらまた貼り付けます。
※ボージョーの店舗は入れ替わりが激しく移動も多いため、私の作った地図がこの先も有効かはわかりません。あくまで参考程度にご覧ください!


MA SEIN HTAY & SISTERS(手芸道具全般)

独立した店舗で、商品が選びやすいのがうれしい。

ボージョー市場の中で、いちばん場所がわかりやすい手芸店。メインエントランスから左手の「Yangoods」を曲がったところにあります(建物の中ではなく外の通路沿い)。

手芸に必要な道具は、ひととおりここで購入できます。私はここで、ボタン、ゴム、ファスナー、バイアステープ、手芸糸、ミシン糸などを買いました。ファスナーの品揃えが良いですが、残念ながらYKKではありません。

他にもホックやスナップボタン、マジックテープ、チャコペンやミシン用のボビンなど、日本だったら100均で簡単に入手できるけど、ヤンゴンでは限られた場所にしかないものがあります。

今日はゴムとまち針を購入。


スー(布テープ、リボン、ボタンなど)

ここのタッセルは、毛羽立ちなし&光沢ありの糸を使用してました。

見るだけで楽しいお店。
何に使うかはわからないけど、とにかく可愛いから欲しい!がたくさんあって困ります。ボージョー市場には何店舗か布テープやボタンを取り扱う店があるのですが、個人的にはここが一番こどもが好きそうな柄&色が多い気がする。

これも「用途は未定」だけど買った布テープ。かわいい…!

上の写真みたいなタイプのテープは、1個ずつ切り離してアップリケにしても可愛いと思う!


Ni Ni(貝細工)

主力商品は、白蝶貝で作ったカトラリー。

ミャンマー南部で養殖されているゴールドパール。その母貝である白蝶貝で作った小物類も、人気のお土産のひとつです。

「NiNi」でもいろんな種類の貝細工が売られていますが、手芸好きな方におすすめなのがボタン!6〜8つで1セット7,000チャット前後と結構いいお値段するんですが、とっても素敵。シンプルなラウンド型やスクエア型から、豊富な種類の花型、フクロウやピッタインダウンなどのミャンマーモチーフまで、実に様々なデザインが揃っています。

住所:No.73/74, East D
※ここはEast Aの手芸エリアとは別の離れたところにあります。上記住所と「NiNi」という店名で辿りつけるはず!

子供服を手作りするのに憧れているため、ついついこういうモチーフに目がいく。

以前友人が購入した、ウサギとカメ。



以上、私のボージョーでの散財ポイント3箇所でした!


《ボージョー市場内の店の位置》

2019年9月27日金曜日

【ヤンゴン百景31】「いないいないばあっ」のミャンマー語ソングを歌おう(入門編)

ミャンマー版いないいないばあっの女の子、テッテッちゃん(右)〈画像:MNTV Facebookより〉

わんわんがミャンマーにやってきた!


日本の幼児向け教育番組「いないいないばあっ」のミャンマー版が、今年8月5日に放送開始しました。海外版の制作は、上海、ベトナムに次いで3カ国目だそうです。

タイトルは“いないいないばあ”をそのままミャンマー語に訳した、「トゥトゥイェワー」。登場人物も、日本と同じわんわん、うーたんに、「テッテッ」ちゃんというミャンマー人の女の子です。

放送開始の前日には、ジャンクションスクエアにてプロモーションイベントも。行く前は8割以上が日本人なのでは…と予想していたのですが、意外とミャンマー人親子もたくさん来ていて、すごく盛り上がりました。わんわんとの記念撮影タイムがたっぷり設けられていて、子供以上に親のほうが大興奮笑! とってもよい記念ができました。

イベント時の記念撮影。私たちが囲み取材されてる感じにも見えますが、前にいるのは記念撮影の順番待ちしてる来場者のみなさんです〈画像:MNTV Facebookより〉


せっかくだから、ミャンマー語でも歌いたい


肝心の番組ですが、ミャンマー版とはいえ、完全ミャンマーロケ&制作のコンテンツは時間がかかるのか、放送から2ヶ月近く経った現在でも多くはなく、いくつかをローテーションして流している印象。放送の約7割は、前期(ゆきちゃん時代)の日本版をそのまま吹き替えて流しているので、うちでは現在、日本版リアルタイムのはるちゃん、ミャンマー版のテッテッちゃん、ミャンマー版日本の前期吹替のゆきちゃん(たぶん交代したばかりの頃)と、3人のわんわんガールを見ている状況です。

前置きが長くなりました。
こういうわけで、ありがたくも日緬両方の「いないいないばあっ」を視聴しているわけですが、ミャンマー版で使われている曲はほとんどが日本版の吹替なので、ミャンマー語の歌詞とはいえ、聞き慣れている歌ばかりなんです。


ミャンマー語が少しわかる私にとっては、幼児向け番組のミャンマー語は、とってもわかりやすく覚えやすい。なんどもテレビで聞いているうちに、覚えて子供と一緒に歌いたい!と思うようになりました。
そこで、歌詞の文字起こしにトライすることに。選んだのは以下の3曲です。

1)入門編:オープニング曲(ゆきちゃん時代)
2)初級編:「わ〜お!」(ゆきちゃん時代)
3)中級編:「ネーミン スィートー(おひさまに向かって)」(ミャンマー版オリジナル?)

1)の歌詞なんてめちゃくちゃ簡単なんですが、それでもわからない単語があります。本来の授業そっちのけで、ミャンマー語の先生を付き合わせ、一緒に録音した歌をなんども聞いて、書き取り。

もし私と同じくこの番組を観ていて、ミャンマー語の歌が気になっている方がいたら、ぜひ歌ってみてください! 将来この番組がミャンマーでも大人気になって、ミャンマー人の子供とも一緒に歌えたりできたら、楽しいですよね。

まだ全部は終わっていないのですが、まずは1)の歌詞がこちらです。


🎵いないいないばあっオープニング(ミャンマー語版)

※歌詞の日本語訳は、日本語版オープニング(ゆきちゃん時代)をそのまま当てはめて頂ければOKです。ほぼまるごとミャンマー語訳しているようでした。


トゥートゥー イェワー!

ランランランランラン 
ランランランランラン
 
アーロン アーロン 
スーヂャーヤーアウン

ランランランランラン 
ランランランランラン

ディーべッ ディーべッ
ホーベッ ホーベッ

トゥートゥー イェーワー 
トゥートゥーワー

トゥートゥー イェーワー 
トゥートゥーワー

トゥートゥー イェーワー 

===========
アーロン 
…みんな
スーヂャーヤーアウン
…集まろう
ディーべッ
…こっち
ホーベッ
…あっち
===========
(もし歌詞に間違いがあれば、教えてもらえると嬉しいです!)



初級編:「わ〜お!」に続く!

2019年9月16日月曜日

苦戦!男友達へのヤンゴン案内。



ヤンゴンでいちばんお気に入りの場所へ、友達と幼稚園帰りの娘を連れて。



先週、中国に駐在している友達が、中秋節の休みを利用してミャンマーにやって来ました。
30代男性でひとり旅。事前に頻繁にメッセージをやりとりし、3泊4日の日程はヤンゴン→バガン→ヤンゴンで動くことに。バガンは彼が一人でバイクを借りて周り、ヤンゴン滞在中は私が終始アテンドする流れに決めた。

ここからが問題。本人は「とくにリクエストなし、おまかせ!」とのこと。さて、ヤンゴンの滞在1日半で、どこへ行こう?悩みました。これまでも、私を頼って何人かミャンマーに来てくれましたが、振り返ってみると、ヤンゴンで本格的にアテンドして回ったことってなかった。さらに言えばみんな女性だったので、私と趣味嗜好が似ており、買い物もいっぱいしたいー!って感じだったので、連れて行く場所には苦労しなかったのです。

友達はかなり旅慣れており、アジアでいえばほぼ行き尽くしたのでは?と思えるほど。買い物やチャイナタウンには興味がなく、私の得意分野がほぼ役に立ちそうもない。過去に旅したバガンやピィ、シャン州は、たくさん予習&復習したので大体わかるのに。自分が住んでいる街のほうが、むしろ知ろうとする機会が少ないのかも…。


一緒に巡ったヤンゴンスポット。


旅の2日間はとても天気に恵まれ、外を歩きやすかったのが救いでした。友達とホテルで待ち合わせしたのが、朝10時。たっぷり時間はあると思っていたものの、なんだかんだで、1日目は午前中にシュエダゴンパゴダ、ランチ後にボージョー市場だけ!

その後私の娘を幼稚園に迎えに一緒に行き、自宅でちょっと休憩。友達はボージョー市場で買ったロンジーとTシャツに着替え、夕食のレストランに向かう途中でチャウタッジーパゴダに立ち寄りました。

チャウタッジーパゴダは、でっかい寝仏様のいるパゴダ(トップの写真)。建物に入るとすぐ目の前に、どどーんと大迫力の仏様が現れます。「これがいちばん見たかったんだよー!これ、シュエダゴンパゴダにいると思ってた!来れて良かったー」と、友達も喜んでくれてよかった。

2日目のヤンゴン観光は、朝から午後2時半まで。朝10時半にホテルで待ち合わせして、まずは軽く食事することに。スーレーパゴダ周辺にいたので、シャンカオスエの人気店「999」にしました。今回の旅行でなんとか一度も両替せずに過ごした友達。細い路地にある大衆食堂のような小さなこの店が、VISAカード対応していたことに感激していた。

「999」のシャンカオスエ(汁あり)

「999」を出ると、Sule Pagoda Streetのヤンゴン証券取引所を起点に、建物やお店を見て回る。この日の前日、この通りにあるOld Tourist Burma Buildingという建物がリノベーションを経てオープンしたばかりで、クラフトフェアを開催していました。ここで買い物したのは案の定私のほうで、ラングーンティーハウスの簡易カフェ(?)で見つけた、ミャンマー文字入りの琺瑯カップに散財する。

スーレーパゴダの東側、ヤンゴン市庁舎周辺

ただいま雨期で毎日ざあざあ雨が降るヤンゴンですが、この日は綺麗な青空が。植民地時代の建物が美しく映え、私もついつい写真を撮りたくなりました。スーレーパゴダヤンゴン市庁舎、元は高級百貨店「Rowe & Company」が入っていたAYA銀行ヤンゴン旧最高裁判所などなど… 英国植民地だった頃の重厚な建物が数多く残るこの通りでは、当時の華やかなラングーンの雰囲気を満喫できます。


丸いえんとつ屋根と赤い壁で、なんだか可愛い将軍の家。

最後の観光は、当日朝に友達からリクエストされたボージョーアウンサン博物館へ。私も今回が初めての訪問です。将軍と家族が生活していた当時の様子が再現され、実際に使っていた日用品が展示されていました。将軍が使っていた淡い色合いのロンジー(単なる経年劣化?)や食器類が意外と可愛いものだったり、子供達の勉強ノートにはたくさん落書きがあって、どこの国のいつの時代も一緒だなあと可笑しかったり。展示の解説は少ないですが、将軍家族を身近に感じるおうちでした。



シュエダゴンパゴダ

シュエダゴンパゴダにて。


言わずもがな、ヤンゴン最大の見所。ここで私は痛恨のミスをしました。靴を入れるビニール袋を忘れた! チケット売り場で袋がないか聞いてみると、「ここに置いといていいですよ」と売り場で靴を預かってくれた。ミャンマーの人って本当に優しい。ありがたやー。

雨が降った後だったので、地面がつるっつる。ちょっとでも気をぬくと滑りそうで怖かったです。「外で裸足になるなんて、すごいひさしぶり…」と感慨深げな友達。

ここで私たちが気になったこと。
・参観(お参り)する順番ってあるの?
・2つの大きな「王の鐘」。あれは何?
・誕生曜日の水曜は、なぜ午前と午後に分かれているのか?
・ライオンと人間の体を持つあの守護神(?)が気になる
・ある仏像の脇に置かれたテレビモニターに、また別の仏像の映像が流れている。なぜ?
・シュエダゴンパゴダの中心には何が納められてる?
・シュエダゴンパゴダのてっぺんには何がある?

ガイドブックを読めば書いてあるのかな。次回アテンドまでに調べておこう。



ボージョー市場にある「はりこ」で、ロンジー試着中。

彼の買い物。


中サイズのリュックひとつで来た友達。そんな彼が自発的に買ったものは以下。
ラペットウ …以前ミャンマー出張した友達が買って来て食べたことあるそうで。同居人のお土産にしてた。
コーヒー豆 …ジーニアスコーヒーの深煎りピンウーリン産と浅煎りユワンガン産。ぜひ飲んだ感想を聞かねば。
インスタント麺 …「HANA」を2種類。彼が唯一事前に下調べしてきたモノ。
ピーナツ菓子 …私がおすすめしたもの。うちの家族にも毎回好評なので。
ロンジー …淡い色合いのものをさがしたけれど見つからず。結局好きな黄緑色をチョイス。
Tシャツ …ロンジーに合わせる用に。私なら絶対選ばない柄を気に入っていたので、えーと思っていたら、後日私の夫が全く同じ柄を購入していた笑。



ダウンタウンの街中にも、バナナの木。


旅の感想。


「ミャンマー旅行、予想していたより3倍楽しかった」そうです。
もしかしたら、私がヤンゴンいるうちに「もう一回来るかもよ?」とも。ひとりで旅したバガンも、想像を遥かに上回る遺跡群のスケールに圧倒されたようでした。今もなお人々の信仰の対象として現役のパゴダでは、ボロブドゥールやアンコールワット以上に彼の心を動かしたよう。「どこに行っても仏像の首が残っているなんて」という発言は、各国を訪ね歩いている彼らしくて面白かったです。

2019年9月15日日曜日

【旅メモ】2歳児連れシンガポールの滞在録。


ガーデン・バイ・ザ・ベイで入った花の低温室。夫は喜んでたけど私は寒かった…



先週末、3泊4日でシンガポールへ行ってきました。
私自身は約3年ぶり、子連れで行くのは初です。用事があって行ったので、ゆっくり観光したのは1日だけでしたが、なんだか久しぶりに「観光したなあー!」って気分になれました。

シンガポールって、すごく物価が高くて、滞在するだけですごくお金のかかる印象しかなく、個人的には特に興味のない場所…だったんですが、今回はシンガポール旅行が人気な理由が少しわかったような。ということで、今回はヤンゴン在住者特有の視点から、シンガポールの子連れ旅の情報をまとめます。



シンガポールが子連れ旅行しやすいポイント


ヤンゴン在住だと、週末を利用して東南アジア諸国にでかける機会が増えます。病院やビザの更新、買い物、リフレッシュ…など、私も数ヶ月に1度は出国しています。ほかの東南アジア諸国に比べれば、シンガポールは以下の点がよいと思う。

・外でもベビーカーを利用しやすい(歩道がある。段差が少なくて綺麗、広い)
・どこにでも清潔なトイレがある
・無料の子供の遊び場がたくさんある(しかもレベルが高い)
・公用語が英語なので理解しやすい、現地の方とコミュニケーション取りやすい
・チャンギ空港に子供の遊び場や庭園があり、空港で過ごす時間も楽しめる

こどもと旅行しやすい理由がたくさんありました。



【失敗】最悪だった2万円のサービスアパート


シンガポールの宿泊施設ってすごく高いですよね。用事のあったオーチャードエリアが第一希望でしたが、予算オーバーで断念。結果、チャイナタウンのサービスアパートに泊まりました。よく行くバンコクでは、キッチン&洗濯乾燥機付きのサービスアパートが小さい子供との滞在にとても便利で重宝しているので、シンガポールでもそうしたんです。

1泊2万円の部屋で、私としては十分高くて贅沢した気分だったんですが、予約した数日後に届いたメールに驚愕。「夜はうるさいので、耳栓を用意しましょうか」

…夜は騒音のひどい物件だった!予約サイトに説明入れといてよーと恨みましたが、書くわけないですよね…。しかもここ「キャンセル不可」。そうか、キャンセル不可の部屋ってこういうことなんだ。なんか騙された気分…(実際現地に到着してみると、建物1階は超人気のレストラン&バーでした)。 

この部屋は他にも、ペンキを塗り直した匂いが臭い、掃除してない(カーペットに食べこぼしや髪の毛がいっぱい)などの不満があり、結局耐えられず、3泊目は別のホテルを取り直すハメに。

夫はよほど嫌だったらしく、いつのまにかオーチャード中心にある高級ホテルを予約してました。おかげで残りの1日半は、快適で楽しい旅に。もし次があるなら、シンガポールでは宿泊施設にはお金をかけようと決めました。
============
今回当然の確認も疎かにしてしまったので、同じ過ちをしないためにもメモ。
・複数の予約サイトで評価&画像を確認する
・細かいところまで備品を確認する(コンセントの形も)
・地図でホテル周辺にどんな店があるかチェック

シンガポールでコスパのよいサービスアパートがあれば、ぜひ情報ください!

|追記|
友人Eさんが、ホテル検索時にしてることを教えてくれました。「私はいつも、良いコメントよりも悪い評価のを先に読みます」とのこと。確かに私は良いコメントばかり気にしてたなあ。悪いコメントのほうが、そのホテルの現実的な姿をより見出せそうです。


【1、2日目】疲れ果てた2日間


1日目は移動とスーパーへの買い出し(オムツや子供のおやつなどの必需品)で終了。チャイナタウンのアパートの部屋で唯一よかったのが寝心地のよいマットレスで、このおかげか、騒音の中でもなんとか眠れました。

2日目は朝から午後3時まで健康診断(今回の用事!)。「ジャパングリーンクリニック」で、夫婦二人が受診しました。このクリニックは検診の待合室にキッズエリアがあり、アニメの映画を流したり絵本やちょっとしたおもちゃを置いてたりしてるのでありがたいです。バンコクのサミティベートで検診受けたときより楽だった。

ただ、今回わたしは内視鏡検査をしたのですが、午後2時からしかできず、午後12時には終了した夫との時間差がもったいなかったです。朝から午後3時くらいまで水すら飲めないし… もうここでは内視鏡やりたくない…

遅めの昼食をとって、オーチャード周辺のショッピングセンターをはしご。海外買い出し時お決まりのユニクロと無印良品でこどもの肌着や自分の服を買う。パラゴンの上階にあるキッズエリアへも。夕食はチャイナタウンの宿泊場所近くへ。期待しないで入ったイタリアンの店が、どれを食べてもすごく美味しかった!

金曜の夜だったこともあり、宿泊アパート前の通りが歩行者天国になっていて、バーのお客さんで埋め尽くされていた。すごく盛り上がって騒いでるし、「今夜こそ(騒音で)眠れないかも…」とビビる。結局12時半くらいまでうるさくて寝られず。夫が明日のホテルを予約。



【3、4日目】シンガポールっぽい観光を満喫


朝10時。夫が予約したオーチャードのホテルに移動。チェックインすると、なんと今すぐ部屋に入れるとのこと!うれしい!!部屋でいったん身支度を整えて、近場で朝マック。昨日は終日こどもに我慢をさせっぱなしだったので、今日はこどもが喜びそうなところへ行くことに。

11時半、シンガポール観光のアイコンともいえる人工樹のある「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」に到着。目指したのは植物園と、無料とは思えない充実した設備のキッズガーデンです。そこで存分に水遊びを楽しんだあと、「IMMアウトレットモール」で買い物(ほぼ子供服)。夫は、テナントに入っていたダイソーで夫は今回唯一のショッピング。酒のつまみを買いました。対して妻(私)は、TUMIのアウトレットショップでバッグを購入。

夜はクラークキーでチリクラブのお店へ。いつも事前予約するのを忘れて逃していたチリクラブ。飛び込みで運良く席が空いていて、3度目のシンガポールにしてようやく味わえた!名物だけあってとても美味しかったー。ソースつけて食べる揚げ馒头も最高。

4日目は、朝食後ホテル内でプール遊び。私はその間オーチャード周辺で少し買い物を。昼前にチェックアウトして空港へ向かいました。

観光名所に行って買い物して名物を食べて…行ったところは多くないですが、なんだかとってもシンガポールっぽい旅行をした気分になれた2日間でした。

おもちゃや絵本の店がいろいろ入った「Forum」@オーチャード。トイザらスとユニクロもありました。


【おすすめ】観光と買い物情報


1)「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」
巨大な植物園なのですが、敷地内への入場は無料。花や樹々といったテーマごとに温室が分かれていて、アトラクションもいろいろありました。自分たちが見たい&やりたいエリアを選択して、別々に入場料を払うシステムです。

私たちのメインの目的は植物ではなく、こどもの遊び場Far East Organization Children's Garden」(無料)!ここには小さいこども限定で楽しめる水遊び場があります。プールではなく、地面から噴水のように吹き出してくる水で遊ぶので安全です(付き添いの大人は入れます)。すごく気持ち良さそうで、付き添いの大人のほうが楽しんでいるのでは?ってくらい大人もはしゃいでました。

更衣室やカフェ、ひと休みするためのエリアも確保されていて、これが無料なんてすごい!と感心しきりでした。2歳の娘は、ベビーからでも入れるミニ噴水コーナーでばしゃばしゃ遊びを堪能。約2時間くらいの滞在でしたが、とても全部を歩いて回る体力はなく、この水遊び場と植物低温室一箇所だけで十分に満足して帰りました。



2)「IMMアウトレット」モール
ガーデンバイザベイから車で20分ほど。目的は子ども服の店! シンガポールのおすすめ子供服ショップを事前に調べたり教えてもらったりしたのですが、お店の場所がどれもバラバラで、全部を回っている時間はないなあと悩んでいたところ、見つけたのがここでした。行きたかった3店舗すべてが入っていて、しかもアウトレット価格!新作はないですが全く問題なしです。どの店も定価から30〜70%オフで買えて満足!

ちなみにその3店舗はChateau de sableGINGERSNAP」「Cotton On」。なかでも「Cotton On」の服は価格帯も安く種類が豊富でかなり気に入りました。ここで買ったガーゼ生地の長ズボンは、冷房の効いた幼稚園に着て行くのに重宝しています。デザインは「GINGERSNAP」のカラフルでトロピカルなフリフリ服が一番素敵だったんですが、店員さんの態度が横柄で怖かった。夫の「ここでは買いたくない」との要望もあり、断念。

シンガポールで安く子供服を買いたい人には、とってもおすすめの場所です!
IMM 




3)空港の「TWG」ショップ
シンガポール発の高級紅茶店。もっぱらコーヒー党で紅茶は全く飲まなかった私ですが、友人宅でTWGの紅茶「1837 BLACK TEA」をご馳走になって以来、ファンになりました。日本でも販売していますが、すごく高い。そして、シンガポールで買ってもすごく高いです。それでもここの紅茶が飲みたくて、シンガポールへ行くという人がいれば、頼んで買ってきてもらっていました。

そんな折、友人に聞いたのが「TWGの空き缶を持参すれば、割安で茶葉が買えるよ」という情報。つまり、一度TWGにて缶入りの紅茶を買えば、その空き缶を再び店舗に持参すると、茶葉の値段だけで買うことができるのです。知らなかった!
(TWGの缶はとてもデザインが素敵で、缶のみでも販売している。結構よいお値段します)

さらに、空港のTWGショップで買えばさらに安いので、「空港に空き缶持参がいちばんお得」というわけです。今回はじめて実践してみたところ、100gで18.4Sドルでした。街中で缶入りで買った時と比べると、約半額!!ぐっと手が届きやすい価格になりました。うれしい!
ぜひシンガポールのチャンギ空港でお試しください。

|追記|
この記事を読んだ友人がメッセージをくれました。
TWGでは缶を持参しなくても、量り売りで茶葉だけ購入可能で、その際は紙袋に入れてくれるそうです。し、しらなかったー。空港のTWGっていつも店員さんが威圧的なので、基本的なことを聞かずじまいでした…。次は少量ずつ、いろんな種類にチャレンジできそう!教えてくれたAちゃん、ありがとう。





今回は予約したホテルを間違ってしまい、チャイナタウンでは観光する時間的・精神的余裕がなかったけれど、エリア自体はとっても魅力的でした!特に最近、福建省や広東省からの華人の歴史に興味津々な私には、じっくり見たい建物や博物館満載で…。騎楼(ショップハウス)の保存状態の、なんと美しいこと。ヤンゴンのチャイナタウンも、場合によってはこうなってたのかなあ、なんて思いを馳せました。次はこちらの観光目的で行きたいです。

2019年9月2日月曜日

【育児】ヤンゴン子育て&暮らしの掲示板を作りました!




ヤンゴンで子育てをして感じること。
それは、情報の少なさ!

育児に必要な買い物や遊び場、教育サービスなど、ヤンゴンでも年々充実してきているのだとは思いますが、それが自分の耳まで入らない。それってくやしいですよねー…。

そこで今年6月に、Facebookのグループページ「ヤンゴン子育てと暮らしの掲示板」を立ち上げました。

ミャンマーの情報収集手段といえば、Facebook。
あらゆるサービスがFacebookを使って宣伝・情報を発信しています。むしろFacebookページしか持っていないという店や企業が大半かも。

現在グループメンバーは30名。
まだまだ投稿者は限定的ですが、少しずつ活発になっていけばいいなあーと期待しています!気軽に情報をシェアできて、且つ過去の情報をストックしたり検索できるので便利だし、なにより楽しいです。

わたしたちの掲示板で実際に話題になっているのは、
・現地で買える幼児のおやつ、おすすめは?
・遊び場情報
・子供服、どこで買ってる?
・子供と行けるイベント
・いざというときの病院情報…など。

試行錯誤しながらの試験運用中で、現状は「ヤンゴンで子育て中の方」限定とし、非公開グループにしてあります(このため、閲覧・投稿にはグループへの参加申請が必要です)。

たくさんの方が、楽しみながら情報シェアに協力してくれたらうれしいです。
興味のある方は、ぜひ参加してみてくださいね!

↓参加はこちらから↓
Facebookグループ「ヤンゴン子育てと暮らしの掲示板」






2019年8月10日土曜日

ヤンゴン中華街を歩こう[4]3大廟巡り〜龍山堂 編

天気の良い時には、憩いの場にもなっていました



裕福な一族が先祖を祀った龍山堂


龍山堂は、前記事で書いた「慶福宮」同様、福建省出身の華人によって1877年に建てられました。

ただ、こちらは特定の一族(曾家邱家)によって作られた場所。彼らのルーツである、中国晋朝の王の子孫や祖先を祀っています。訪れる人もまばらで、大抵いつ訪ねてもひっそりとしていますが、見学は自由です。

他2つの廟とは違って比較的小さいですが、それでも一族だけでお堂を建ててしまうなんてすごい。とても裕福な家系だったんでしょうね。

私たちが先日訪ねたときは、先客は地元のおじさんが一人だけ。
ヤンゴンの歴史に興味があって龍山堂に立ち寄ったことを伝えると、なにやら非常に納得してくれて、お堂内を案内してくれました。しかし、オールミャンマー語だったので、ほぼ理解できず… ああ残念!

龍山堂の紹介サイト(英語)によれば、中央から向かって右に福徳聖神、中央に如来菩薩観音、左に祖先が祀られているそうですが、やはり私にはどれがどれかわからずじまいでした。


龍山堂のお堂内

神様はガラスケースに納められており、かつ柵越しで、お顔もよく見えません


曾家と邱家は非常に教育熱心な一族だったそう(客家かな?)。
それがいちばんよくわかるのは、一族の人間がどこどこの大学で学士や修士を取ったと記したプレートです。本堂の隣に併設されたスペースに、ズラリと掲げられていました。上海の复旦大学やイギリスのケンブリッジなど、名門ぞろいです。

一族の子供達に十分な教育を受けさせるべく、龍山堂では教育資金の支援(奨学金制度)を行なっていたとのこと。おそらくその支援を受けて、世界へ羽ばたいた子供たちのものなのでしょう。

誇らしげに掲げられたプレート。

中庭には九龍壁が。慶福宮と同じく、庭を広く設けた作り。

龍山堂は、Anawratha Rd.に面した非常にわかりやすい立地にあるんですが、龍山堂の外壁一面に店が軒を連ねているため、入り口を見つけにくいです。(私は何度も車で通り過ごし、結局この一帯を歩いて探してやっと見つけました…)
行く時は、見逃さないようにご注意を!

入り口が埋もれてしまっている…


3大廟を巡り終えて


中華系の廟って、とても寛容で開かれた印象があります。私が、仏教の影響を多大に受けている日本で生まれ育っているからでしょうか。ここが、特定の神様(信仰)だけを祀るのではなく、多種多様な神様が同居する場所だから、というのも大きいかもしれません。

その寛容さのおかげで、私たちは気軽に見学ができ、見学することで、ヤンゴン中華街の歴史に触れることもできました。私はこれまで華僑っていってもあまりピンと来なかったのですが、今回彼らの軌跡を知ったことで、少し興味がでてきました。(知る機会って大事ですね)

余談ですが、今年11月、絶好のタイミングで広東省(広州)に行けることに。
夫の用事について行くだけなので、実質現地で動けるのはまる2日。しかも幼児連れだから、メインは子供の楽しめるスポット観光になりそうですが、広州の風土と広東語に触れることができるのが嬉しい。楽しみです!

(それはまた番外編で、旅レポートを作ろうと思います)



〈関連記事〉


↓3大廟の地図はこちら




ヤンゴン中華街を歩こう[3]3大廟巡り〜 観音古廟 編



シンプルなレンガ造りの外観とは対照的な、絢爛豪華な内部装飾が印象的。

ヤンゴン中華街最古の廟


1885年、ラングーンが英国領ビルマの首都となった時、現在の中華街エリアには、すでに中国廟が存在していました。それが1824年、広東省の出身者たちによって創設された、観音古廟です。

1824年頃のミャンマー史を見ると、まだマンダレーにはビルマ族のコンバウン王朝があって、マハバンドゥーラ(軍指揮官)がインド進出を目指したがためにイギリスに攻撃されたりしてる時代。その頃からヤンゴンは、渡来人であふれていたのでしょうか。

観音古廟があるのは、中華街のど真ん中。
植民地時代には「広東大街」と呼ばれていたマハバンドゥーラ通りに面し、廟のすぐ脇(20番通り)では早朝から深夜まで食堂や屋台、露天市場が営業する、とても賑やかな場所です。"串焼きストリート”として人気の19番通りからもすぐなので、旅行中でも立ち寄りやすいかもしれません。


マハバンドゥーラ通りに面した、廟の入り口。


観音古廟となりの通りに立ち並ぶ屋台。

以前、「広東大街」一帯は広東人ばかりが住んでいたそう。特に大工や細工職人としてやって来た人が多かったため、観音古廟を創立する際は、彼らの技術を結集し精巧な装飾が施されました。しかし、その後火災や老朽化などで何度も再建され、最近では2002年に大改修が行われたとのこと。



観音古廟内に飾られた、緻密な彫刻。


観音古廟では、観音菩薩航海神の天上聖母(媽祖)、商業神の山西夫子(関羽、商業・職業の神北帝爺などたくさんの神様が祀られています。

今回知ったのは、観音菩薩は人々を苦しみから救うだけでなく、水陸両方の商人を守る神としても信仰されている、ということ。また北帝爺とは玄武大帝(上帝公)を指し、北方位を統括する水の神なのだそうです。大海原を命がけでやって来た人々が、"水”にまつわる神々を非常に大事にしていることが、よく分かりました。

…ただ、実際に祭卓を一つ一つ見て回っても、どれがどの神様かさっぱり検討がつきません。これがわかれば、廟の見学がもっと楽しくなりそうです。



観音古廟の祭卓に鎮座する神様。これも結局なんの神かわからずじまい…

左の、赤い肌に黒ひげは関羽っぽいですよね。



そういえば、廟では運試しのおみくじが引けます(慶福宮、龍山堂にもあった)。私も今回、はじめてトライしました。

竹串のような棒がたくさん入った大きな筒を両手で持ち、上下にジャカジャカ降ったあと、筒を下に傾けます。そうすると何本か飛び出てくるので、その中で一番長く前に突き出た棒を、抜き取ればOK。

その棒を、出入り口付近のカウンターに持って行くと、棒に書かれた番号の紙をもらえました。私のは、これ。

全くわからん…

うーん、ネガティブな漢字があるのであまり良い結果ではなさそう。そばにいたおじさんに見せたら、紙を燃やしてくれました。(悪いのは燃やすみたいです)
おみくじは無料ですが、代わりに線香を買うとか、楽しませてもらったお礼としてほんの気持ちを賽銭箱(寄付ボックス?)に入れるとよいかもしれません。


〈関連記事〉
ヤンゴン中華街を歩こう[4]3大廟巡り〜 龍山堂 編


↓3大廟の地図はこちら


2019年7月15日月曜日

[ピィ:日帰り旅]世界遺産ピューの古代都市群を、牛車で巡る。

牛車で約2時間の、古代都市遺跡めぐり
雨の中、あえて牛に乗ってたのは私達だけでした笑


人気観光地・バガンが、
世界遺産登録された前日。
私はミャンマーのもう1つの世界遺産、
ピューの古代都市群の遺跡がある街
ピィへ行って来ました。

この国の最古の都市遺跡を、
ヤンゴンにいるうちに見てみたくて。
夫の同僚のNさんが、
今回企画・アレンジしてくれたおかげで
とうとう実現することができました!


ピィ(Pyay)とは:
ミャンマー中部バゴー地方域の都市。エーヤワディ川に面し、ヤンゴンから北西260kmの位置にある。1853年にはイギリス領となり、プロームと改名。上ビルマと下ビルマの水上運送の経由地として発展。 

ピュー(Pyu)とは:
現在のピィの周辺に、紀元前2世紀頃〜後9世紀にかけて栄えた王国。 
ピューは中央政権的な国家体勢を敷かず、複数の都市国家からなる“ゆるやかな連合”国家だったという。西はスリランカ、南東はマレー半島、インドネシア方面まで勢力を拡大し、国際交易が盛んだったため、インドからヒンドゥ教が伝わり、ヴィシュヌ信仰が広まっていた。その後、モン族を経由して仏教も伝わる。 

世界遺産ピューの古代都市群とは:
複数あったピュー古代都市群の遺跡は、約2000年前に東南アジアに仏教が伝来したことを示す最古の証拠でもあることから、2014年、世界遺産に登録された。 
仏教伝来により、この地域には経済的、社会的、政治的、文化的変容がもたらされ、9世紀までの最長の歴史を持つことになる最初で最大の都市社会をもたらした。いずれも煉瓦造りの城壁で囲まれた城塞都市。宮殿や埋葬地跡、仏塔などが残る。(一部、UNESCOのサイトより抜粋) 


ビルマ族のバガン王国よりも、
1000年以上前に存在していたピュー王国。

当時の都市遺跡のうち
世界遺産に登録されたのは
・ベイタノー(1〜5世紀)
・シュリクシェトラ(3〜10世紀)
・ハリンヂー(3〜9世紀)
の3市で、

今回私達が観光したのは、
一番南に位置するシュリクシェトラです。
(ミャンマー語ではタイエーキッタヤー)

ヤンゴンとピィの位置関係。(画像:Googlemapより)
ピィとピュー(シュリクシェトラ)遺跡群の位置関係。(画像:Googlemapより)


ピューの国が栄えていた時代は、
この辺りがエーヤワディ川の河口で、
海岸線があったそうです。
(信じられない!)



シュエサンドーパゴダから見渡せる、ピィの街。


旅の行程。


旅のメンバーは総勢8名。
車2台で、運転手さんが2名ずつ。

早朝4:00、自宅を出発。

:00、集合場所を出発。
ヤンゴンとピィを繋ぐ道、
Pyay Rd.をひたすら北上!
(途中から高速?)

縦横にガタガタ揺られ、
全く眠れませんでした。

運転手さん、めちゃ飛ばしてた。
ひたすら心の中で
「事故りませんように…」と祈る。

心配していた雨は小ぶりで、
降ったり止んだりの繰り返し。

田んぼや畑の変わらぬ景色。


「feel」の店内。広い!きれい!

9:00前、ピィまで残り3分の1程。
ヤンゴンにもあるミャンマー料理店
「feel」を発見し休憩、朝食。
トイレも清潔で広々。
温かいお茶を飲めただけでも
気分が安らぐ。ありがたかった!


10:30、ピィ市内に到着。

シュエサンドーパヤー(Shwesandaw Pagoda)

まずはシュエサンドーパヤーへ。

ブッダの聖髪などが安置されている
とても神聖な場所ですが、
よりも境内のユニークなオブジェに
終始釘付け!


境内から巨大な仏様を臨む。
下から見上げると全然違った印象に。


表情がコミカル。
女子のおしゃべりを見守るブッダ。「へー、んで?」って言ってそうなお顔。



獅子の口の中に虎の子…?


ブッダの生涯をオブジェで再現? 刀に血まみれの女性たち…何があったの…
中央の女性が持つ容器、よく見たら「試験がうまくいきますように」の文字が…
ブッダを問い詰めるシーンのオブジェでは
「恋愛運があがりますように」…!(お金投げ込まれてるし)

どれも緊迫したシーンなのに、
全然関係ないお願いごとが笑。

こういったものが、
ハテナ?だらけで面白いのは、
私たち外国人だけなんですよね、
確実に。



11:30
城郭都市だったシュリクシェトラの
壁・門の跡博物館へ。

どこへ行っても、人がまばら。
外国人の姿は見当たらず、
ミャンマー人観光客ばかりでした。

城壁と門跡。上のほうに見える白い石は、世界遺産マークの刻まれた碑。
こちらも門の跡。苔むした感じがカンボジアのタ・プロームみたい。

博物館。

シュリクシェトラ遺跡観光の中心には、
この博物館。
遺跡からの出土品や
ピューの文明や宗教などの解説、
仏像などを見学。

この周囲にどんな遺跡があるのかも
ここの地図で確認できます。

館内はこぢんまりしていて
じっくり読み込んでも
1時間ほどでまわれそうでした。


ピュー文字と現在のミャンマー文字が
なんとなく似ていたこと、

東南アジア内陸部各地で発見されている
ピューの人々が使用した
「ピューコイン」現物を見られたこと、

この国での上座部仏教の成り立ちを
仏像のお顔立ちから感じられたこと、

など、興味深かったです。


ガイドさんに、遺跡めぐりのルートを説明される一行。
12:30
館内を見終わると、ガイドさんが登場。
(事前にNさんがガイドと牛車を予約してくれていました)

シュリクシェトラの遺跡群をめぐるべく
3台の牛車に分かれて乗り込む。

ピィで牛車に乗ってみたい!
というのが、Nさんのささやかな夢。
雨もあがり、その願いは叶いました。

ジャーン!特別に屋根をつけてもらった牛車です。

私は夫の上司Fさん、ガイドさんと乗り合わせ。
舗装されていないでこぼこ道。
乗車してすぐにお尻が痛くなる。

「これがあと2時間続くのか…!」
と2人して不安になりましたが、

牛が私たちを乗せて
懸命に歩みを進める姿を眺めていると、
牛を食べる気にはなれない*という
ミャンマー人の気持ちも、
なんとなく共感できました。

(*大抵のミャンマー人は牛肉を食べる習慣がない。「自分たちのために働いてくれるから」とよく聞きます)

牧歌的で平和な風景を進む。

30分ほど揺られたのち、
点在する遺跡に到着。

ヤハンダ寺院Yahanda Gu Temple東西南北の4方に出入り口がある寺院が多い中、ここは3つしかないのが特徴。

ヤハンダ池Yahanda Pond遠目にボウボウヂーパゴダが見える、風光明媚な池。蓮も咲き誇っていてとても美しかった。



ヤハンダ池。

市民墓地Site Museum市民の骨壷が出土した場所。英語名はミュージアムと書かれているけれど、あるのはたくさんの骨壷。当時は火葬の習慣があったことがわかります。


そして、私がいちばん見たかった
ボーボーヂーパゴダ

パゴダが見えてきた!

迫力があるなあ!

ボーボーヂーパゴダBawbawgyi Pagoda5世紀頃作られた、現存する中ではミャンマー最古のパゴダと言われている。バガン王のアノーヤターもここに来たそうです。


以前はパゴダ内部に
入ることができたそうですが、
現在は建物保護のためもあり
立ち入り禁止。残念!
一見出入り口のようなものはなく、
頭上にある窓のみ。
一体どこから出入りしていたのか謎です。


14:30、
遺跡群の見学終了。
博物館まで戻り牛車を降りる。


15:00、昼食。
ピィ市内のミャンマー料理店で。

16:20、帰路につく。
途中で、
シュエタウンにあるメガネ大仏を参拝。

私も視力回復をお祈りしてきました…

シュエタウンは、ミャンマー麺
「シュエタンカオスエ*」の発祥地だそう。

(*オーノーカオスエとはまた違った風味の
鶏スープベースのココナッツヌードル)


17:00過ぎ、
Pyay Rd.をひたすら南下!

なんと一度も休憩せず。
(運転手2名体制の賜物)

21:00にはヤンゴン市内の
我が家へ到着しました。


旅の感想:
日帰りはとてもハードだったけれど
行く価値は絶対ある場所!
(ただし通常は、ヤンゴンからは1泊で行くスポットのようです)

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ちなみに、
今回の旅をアレンジしてくれたNさんは
日本から数ヶ月の長期出張で
ヤンゴンに来ていた方。

車やガイド手配から旅の仲間集め、
その上しおり作り、共有財布の管理まで
全てこなしてくれたのです。

雨期で道も悪く
日帰りは難しいのではと思いましたが、
Nさんのおかげで非常に有意義な、
思い出深い旅ができました。
本当に感謝、感謝!



*参照書籍*
本記事で紹介する歴史話は、ほとんどが以下の書籍を参照しています。 

・歴史物語 ミャンマー 山口洋一著(カナリヤ書房)  
・ミャンマーを知るための60章 田村克己/松田正彦著(明石書店) 
・物語 ビルマの歴史 根本敬著(中公新書)

ミャンマーの成り立ちや文化の起源がわかって非常に面白いです。旅行前にぜひ読みくらべしてみてください。但し、ビルマ族の起源等や形成には諸説あるそうです。