2016年5月9日月曜日

ヤンゴンで買えるあの卵は、インレー湖そばで生まれていました。

こうして生まれた卵が、ヤンゴンの「Green Hill」に運ばれています。

カフェの代わりに農業見学。


インレー湖を旅する直前、
日本のNPO法人「地球市民の会」駐在員で
シャン州在住のアカリさんのブログ
を拝見する機会がありました。

アカリさんのブログで知ったのが、
TPAインレー湖そばの村でカフェを
運営しているという話です。
地球市民の会(Terra People Association)の略称

お店の雰囲気やメニューの美味しさが
たくさんの写真から伝わってきて、
ぜひここに行きたいと思いました。

ご本人に問い合わせてみたところ、
残念なことに、
「カフェは4月中お休みなんです」
とのこと。
そのかわり、
カフェの運営母体である農業施設を
見学できますよとの返事を頂いたので、
サイクリングがてら行ってみることに。
(行き方詳細は下記にて!)

農業施設までは、
ニャウンシュエから自転車で3〜40分。
インレー湖北側に位置する山の麓に、
その農業施設、
タンボジ農業畜産研修センターはありました。



タンボジ農業畜産研修センターの建物

センターの中へ。


汗だらだら、フラフラの私たちを
笑顔で迎えてくれたのは、
スタッフのワワラインさんです。

ワワさんは、
タンボジ農業畜産研修センターとは
どんな施設で何をしているのか、
現在ここで成育中の作物は何か等、
丁寧に説明してくれました。
タンボジ農業畜産研修センターとは? 詳細はアカリさんのこの記事をどうぞ

先日の豪雨で、センターの畑も
大きな被害を受けたそうです。
畑から土が流れ出た後や折れた木の枝が
それを物語っていました。


お休み中のカフェの名は
「Green Hill Inlay」。
水祭連休などで働き手が故郷に帰ったり
閑散期でお客さんが少ない等の理由で
4月は閉めているのだそう。
5月になれば、またオープンして
ご飯を食べたりお茶したり、
お土産買ったりできるようになります。

※6月からは雨期に入るため
再び不定休に。
「Green Hill Inlay」に行く場合は
事前に確認するのが確実です!


平飼いのニワトリに会う。


ひととおり話を聞いたあと、
「ニワトリを見に行きますか?」
とワワさん。

なんと聞けば、
食用たまごを生むニワトリ達が
ここで飼育されていると言います。

「ヤンゴンのGreen Hillで販売してる卵は
ここからヤンゴンに届けているんです」

これは事前に知らなかった話。
…そうだったのかあ
私が食べているあの卵は、ここから…


平飼いでのびのび過ごしているニワトリたち。
生みたくなったら箱の中へ移動。
「今日生まれた卵ですよ」。これを食べているんだな。ありがたいなあ

Green Hill」グリーンヒルとは、
「地球市民の会」がヤンゴンで立ち上げた
ショップの名前。
(現在は「地球市民の会」から独り立ちし
別団体として民営化されたそうです。

シャン州の協力農家さんが作った
有機農作物(野菜や果物、コーヒー豆等)を販売しており、
ヤンゴンでこだわりの食材を買える、
貴重なお店のひとつです。

なかでも私がよく買っているのが、
この美味しいたまご。

日本では生食が当たり前の卵ですが
ミャンマーではできません。
そんな状況下、グリーンヒルの卵は
生で食べるという贅沢をさせてくれる
ありがたい存在なのです。


インレー湖の旅に来て、
あの卵の産みの親鳥に会えるとは。

人間がヤンゴンからここまで来るのも
これだけ長い時間がかかったのに、
ここから新鮮な生の卵をヤンゴンに届けるには、
どれだけ手間がかかることだろう。

ここに来て、そんなことを考えました。




タンボジの作物いろいろ


タンボジ農業畜産研修センターは
とにかく広かった。
ヤンゴンでは見たことのない
作物にも出会えます。

ワワさん(左)と、お手伝いに来ていたHさん(日本人)。作業着は持参!
マンゴーはまだ青い。「ハエが姿を消す頃が、マンゴーの美味しい季節です」とワワさん
果肉(下部)付きのカシューナッツ。
「カシューナッツは果肉も食べられるよ!」 
コーヒー豆の木。これはまだうんと若い木。

 事前に連絡すれば、
日本語のできるスタッフさんが
施設を案内してくれるそうです。

こういうところを自分の目で見ると
忘れていた食べ物への感謝の気持ちや
新しい考え方が生まれる気がします。



タンボジセンターへの行き方


ニャウンシュエのメインストリート、
ヨンジー通りから簡単に説明します。
ヨンジー通りをまっすぐ西へ
つきあたりに橋があるので渡ります。(ここがインレー湖ボートの発着場)
あとは道なりに、ひたすら前へ進みます 
ここでちょっと悩みますが、コンクリートの道なり(右側)へ
こんな感じの道が続きます
T字路につきあたったら左手に曲がります。「←To Hot Spring」と看板が出ているほうへ。
日本の国旗入りの緑の看板が、右手に見えたら到着!山道をのぼってください〜

私たちの場合、
「ジャパンチャウン(日本の学校)」
はどこですかと、
4回ほど人に道を尋ねつつ進みました。
道はひたすらまっすぐなのですが、
「いつになったら着くんだ?」
と知らない土地ならではの不安があり、
すごく長い道のように感じました。

山道のゆるい上り坂がけっこうハードで
軽い30分サイクリングと思っていくと
後悔するかもしれません。
(車だと15分くらいで着くそうです)
そのかわり、帰りはあっと言う間!
20分もかからず町に戻ってきました。

とはいえ、運動不足気味の私たちですら
なんとか楽しめましたので。
美しい田んぼの風景や、
地元の人たちの暮らしぶりを眺めながら
風を切って走るのは、
本当に気持ちがよかったですよ。

---------------------------------------------
タンボジ農業畜産研修センター
Taung Bo Gyi agriculture and livestock training center
Taung Bo Gyi village, Taung Bo Gyi village tract, Nyaung Shwe township, Shan State
Open every day 8:30-16:00
Tel:09-2625-65420 
お問合せはアカリさんのブログへメールするのもアリです。
---------------------------------------------
カフェ「Green Hill Inlay詳細はアカリさんの記事で↓
2014.12.11付ブログ
---------------------------------------------
ヤンゴンでタンボジセンターの卵が買えるのは
Green Hill グリーンヒル
住所:Building352, Room No.4, No.1 Industrial Road, Yankin Township, Yangon 
9時~18時, 日曜定休
詳しくはFacebookページ「Organic Green hill」で検索!


インレー湖の旅関連記事:
[インレー湖周辺の旅1]シャン州を知る2泊3日の旅スケジュール。

0 件のコメント:

コメントを投稿