2016年5月16日月曜日

[インレー湖周辺の旅4]2日目:インレー湖でドタバタ貸切クルーズ。

朝ごはんはホテルの屋上で。最高でした!

この日はいよいよインレー湖。

事前にボートを貸切予約済み。
朝8時に船頭さんが迎えに来るので
7時には朝ごはん。
シャンカオスエを頼んだら、
こんなに真っ赤な辛〜いのが出てきた。
あっさり味が特徴の麺料理なのに!
これはこれですごく美味しかったです。

まるで激辛ラーメン!


ボートに乗り込む。


8時ちょうど、コーリンさんという船頭さんが
ホテルにやってきました。

夕方5時までの貸切で1隻18,000チャット。
船の発着場は、ホテルから歩いて15分ほど。
似たような格好の私とコーリン氏。
私たちは船に乗り込むのもひと苦労。地元の人は身軽だなあ。 
インレー湖で収穫されたトマトが届いてた。重さで今にも沈みそう。

インレー湖に向かう船は、
ほぼすべてがモーター付きでした。
発着場からインレー湖中心部までは、
このモーターボートで40分ほど。
4月下旬、湖の上はとにかく暑く、
これが手漕ぎとなると相当時間もかかるし
とても観光なんて出来ないんだろうな。

旅行出発前、航空券を手配してくれた
旅行会社の方に言われたのが、
「湖上では日差しを遮るものがないので、
とにかくすごく暑いんですよ。
観光ボートには傘が常備されてますが
日よけ対策はしっかりしてくださいね」
ということ。

ほんとうにその通り。
猛スピードで滑る船上は、
風がとても気持ちよいのですが、
かなり暑い!日差しが痛い!!!

帽子と日焼け止め、
そして昨日買った腕カバーが、
ここでも大活躍でした。
(確かに私たちの船にも傘があったけど、1本のみでした)


早くも、かの有名な片足漕ぎ漁の人が現れた! 魚は捕ってないようなので観光用のパフォーマンスかな


これぞインレー湖、な景色。


ひたすらまっすぐ進むこと、約20分。
狭い河幅がいっきに広がり、
インレー湖ならではの風景が
視界に飛び込んできました。

こっちは本当に魚を捕っている様子。網漁が主流のようでした。
土を採る人たち。畑に使うのかな
水上の家々も見えて来た
電線も水の上。

湖上の家々では、
洗濯物をしたり髪の毛を洗ったりと
日常生活を送る村人の生活を
垣間みることができます。

本当に湖の上で暮らしているんだなあ、
と実感しました。



思うようにはいかないクルーズ。


私は船出の際、コーリン氏に
インレー湖の五日市(5日ごとに開かれる市場)
ビルマネコ村(ビルマネコの繁殖施設)
布の工房(インレー湖は織り物が特産)
は必ず行きたいとリクエスト。

ホテルのスタッフさんから、
「五日市は午前9時くらいには閉まるから
まずは五日市に行ったほうがいい」
とアドバイスを受けたので、
そのことをコーリン氏に伝えると
「OK、OK」と言われたので
すっかり安心していました。

ところが!
彼がまず私たちを連れて行ったのは、
織り物のショップ。

貸切船なのにこちらの要望を実行せず
自分の都合のよい場所に来たのです。

「ここに来たら市場に間に合わない!」
と抗議すると、
「市場はお昼までやってるから大丈夫」
と彼。

事前に相談なく進路を変えたことに
腹が立った反面、
現地の人がそう言うんなら、と
自分の心を落ち着かせます。





Sちゃんが買ったインレーロンジー。シンプルなデザインで彼女の服とも相性よかった。


インレーロンジーを買う。


コーリン氏に連れられてきたのは
インポーコン村にある織物工房
Shwe pyae shun」という店です
店主さんいわく、
10年前にオープンしたそう。

湖上にある店なのですが、
店内が意外と広くてびっくり。
インレー湖の名産品である
ハス糸の織り物やシルク、
シャンのパンツ、ロンジー布、
ストールなど品揃えも豊富です。

片隅では、2機の機織りで
実際に布を織っていたり、
ハスの繊維から糸を作る工程を
実演したりしていました。

上が女性用ロンジーの布で、下がシャン綿のシャツ。
ハス糸で作ったストール。貴重なものなので高価です。

「私、ロンジーを買いたいです」
というSちゃんに合う布を探すべく
店内をぐるぐる。

私のロンジー体験から言うと
少しくらい派手な柄、
たくさんの色を使っている布のほうが
ミャンマーの街並にはよく映えて
とても綺麗です。

それでも、結局決めたのは、
黒地に黄色の線が入ったシンプルな柄。
(上写真)

そうなんだよね、分かる分かる。
派手なのがいい、なんていいつつ、
私もいちばん最初に買ったロンジーは
真っ黒な使い勝手よさそうなやつ。
Sちゃんの場合、
気に入ったのがたまたま
インレー特有の柄の布でよかった。

15分あればその場で紐付きロンジーに
仕立ててくれます。
1着13,000チャット(仕立て代込)。

結局なんだかんだ言いつつ、
1時間くらい店に居たのでした。

シャン州の柄を試着するSちゃん。この柄もよく似合ってた。



インレー湖の五日市へ。


織り物工房のあとは、
またまた五日市ではなく、
ビルマネコの村へ船を着けたコーリン氏。

おいおい、
先に市場に行きたいって言ったよね?
とまた抗議すると、
「ここを30分後に出れば大丈夫」
と時間制限されて、
送り出された私たち。

憤慨しつつも、
結果あまりにここが楽しくて、
1時間近く費やすことに。
本当におすすめのスポットなので
後ほど別に詳しく書く予定!

この時すでに11時。
もしかしたらもう終ってるかも…
というあきらめ半分で、
市場の場所に向かいました。

奥に広がるのがナムパン村の市場。

この日開かれていたのは、
ナムパン村の市場。

やはり大半が店じまいを始めていて
見る物はそんなにありませんでした。
(やはり最初に来るべきだった!)

それでも、とても風情のある
市場風景だったので
ぐるっと散策。

お客も売り手も、すでに去ったあと…
パオ族の人たち(左)。黒の上下で、頭には鮮やかな布を巻くスタイル。

ここでは、シャン州の少数民族、
パオ族のひとたちを見かけました。

みな一様に黒い上下の服を着ていて、
頭だけはとても鮮やかな色の布を
ぐるぐる巻き付けています。
写真のような綿生地ではなく
大きめのタオルを巻く人も多かったです。

市場入口に開いていた
ゆる〜い雰囲気の焼きもの店で、
パオ族の衣装を身に着けた人形を
見つけたので、買いました。

ご覧下さい、この商品ディスプレイ。
机に並べられた(ばらまかれた?)民族衣装の人形の中に、なぜか一体だけ人魚が…
左側のは、キリスト聖誕の様子を
再現した人形セット。
これはヤンゴンの雑貨店「ポメロ」
でも売ってました。

このお店のおばさんは私たちに
「こっちへ来てお茶をどうぞ」
と、緑茶をご馳走してくれました。

私が少しミャンマー語を話すと分かると
「じゃあシャン語は
どれくらい話せるの?パオ語は?」
と聞いてきました。
(勿論どっちも一言も知りません…)

おばさんはシャン族で、
少しパオ語も話せるらしいです。

緑茶を淹れてくれた急須やカップも
おばさんの工房で作ったもの。
これがすごく味があって可愛かった。
でもお店には売っていませんでした。

軒先で頂いたあったかい緑茶は、とても美味しかった!
私が買った、パオ族の人形。セットで5,000チャット。
市場から引きあげる人々


このあとは近くのレストランで
シャン料理の昼食を。
Sちゃんのチャレンジ精神は
ここでも爆発。

きゅうりのジュースに
タミントウッ(お米とじゃがいものパンケーキ、といった説明書きだったような)
を注文する。

「このジュース、私すきかも」
とSちゃん。
私はきゅうりが苦手なので
風にのってくる香りだけでも
ちょっとイヤでした。
人生損してますね、私。

きゅうりのジュース
タミントウッ
 タミントウッはシャンの伝統料理。
ごはんとじゃがいもは、
うすい塩気のマッシュポテト
といった感じの味わい。
一緒についてきたおこげせんべいが
揚げたてですごく美味しかったです。
これだけ何枚も食べたかった!

私が頼んだシャンカオスエは、
(朝食べて昼もこれ)
まるきりジャージャー麺でした。



カラウェイが眠るパゴダ。


お昼を終えた午後2時、
本当は行きたかったインデイン
「水が少ないからボートが通れない」
との理由で断念。

インデインは、カックー遺跡同様に
無数の仏塔が並び立つエリア。
今回カックー遺跡に行けなかったので
ぜひ足を運んでみたかったのですが
こちらも条件が悪く残念でした。

じゃあ、ひとつパゴダ(仏塔)でも
見て帰ろうかということで、
ファウンドーウーパゴダへ。

ただボートに乗ってるだけなのに
体力の消耗が非常に激しい。
強い日差しのせいでしょうか。

Sちゃんにとっては、
初のミャンマーパゴダ見学で
ワクワクでしたが、正直わたしは
「もうパゴダはいいから帰りたい」
ってくらいバテバテ。

ファウンドーウーパゴダは、
信者から金箔を貼られすぎて
団子のようになった仏像が、
最大の見どころです。

中央の団子状になった仏像に金箔を貼れるのは男性のみ。

この団子状の仏様は、
年に一度行われるインレー湖の祭の時
外へ運び出されます。
そして、伝説の鳥ヒンターを模した
カラウェイという船にのせられて、
インレー湖各地を寄港するんだそう。

そのカラウェイ船が、
ファウンドーウーパゴダのすぐ脇に
保管されておりました。
お祭りでしか姿を現さないと思っていたので
実際に間近で見られて感激!
保管されたカラウェイ。遠くからでも迫力あった
ちなみにこちらはヤンゴンのカンドーヂ湖に鎮座するカラウェイ(を模した建物のレストラン)


帰りの船は、ふたりとも疲れて
ずっとこくりこくり…

5時まで貸切の船でしたが、
結局4時頃には船着き場に到着。
暑くて暑くて、近くのカフェで
小一時間ほど休憩して、
再びニャウンシュエの散策へと
繰り出したのでした。


余談:
宿泊ホテルで知り合ったD氏は
この翌日、朝5時半発で
湖に朝日を見に行ったそう。
そのまま湖上観光をしたらしいですが
ビルマネコの村など
まだ開店前の所もあったようです。

どうしても行きたい場所があるなら、
事前に確認するのをおすすめします。

私たちの市場のように、
確認して船頭さんに念押ししても
うまくゆかないこともあると思いますが…

終ってみれば
充実したインレー湖クルーズでした。


《関連記事》
[インレー湖周辺の旅3]ニャウンシュエのおすすめレストラン&ショップ8軒。
ヤンゴンで買えるあの卵は、インレー湖そばで生まれていました。
[インレー湖周辺の旅2]1日目:ニャウンシュエってこんなとこ!町散策。
[インレー湖周辺の旅1]シャン州を知る2泊3日の旅スケジュール。





0 件のコメント:

コメントを投稿