2018年8月24日金曜日

[バガンの旅・番外編]NHKの番組で知った、遺跡ができたわけ。


[書きかけのまま放置してた記事があったので、今更ながらアップします。バガンを旅する方への豆知識として。私自身の備忘録として。]

2015年秋頃のNHKで、
女優の杏さんが世界の遺跡を旅する番組が
放送されました。

→ NHKスペシャル アジア巨大遺跡 第2集「黄金の仏塔 祈りの都~ミャンマー バガン遺跡~」

 
旅先には、ミャンマーを代表する観光地
バガン遺跡群も選ばれていました。

バガンの遺跡がどのように形成されたかを
詳しく取材したもので、
全く知識がない私でも容易に理解でき、
これを観てよりバガンに行きたくなりました。

とくに「へえ〜」と思ったエピソードを
メモしたのが、以下です。
バガンを旅する予定がある方は、
ぜひ読んでみてください。旅の目線が変わるかも!


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バガン遺跡では、
東西7キロ、南北6キロ程の土地に、
3,000もの宗教建築が立ち並んでいます。

バガン王朝は11世紀初頭に誕生し、
14世紀初頭に終息しましたが、
ほとんどの建築物は、11世紀〜13世紀に建てられました。

特徴は、
その建築物の大部分が寺院と仏塔であること。

11世紀初頭のバガンには
多くの宗教が存在していましたが、
バガン王朝を開いた初代王アノーヤターは、
中でも仏教に注目し、仏教で国を作ろうと考えます。

仏教の教えを広めるために、
たくさんの寺院やパゴダを建てたのです。

そしてそれらの壁には、
仏陀の生い立ちや教えなどを描き
字の読めない国民でも
仏教を理解できるようにしました。
壁画は、教育のためのものでした。

また、アノーヤタ王の建てた
シュエズィーゴンパゴダは、
仏様と自分たち人間の立ち位置が
ひと目で分かるよう、
このようなかたちをしているそうです。


その後、バガンの歴代の王が次々に建設し、
巨大な祈りの場が形成されました。

バガンの宗教建築は、
強制労働によってではなく、
賃金を支払われた人々によって
建てられたのも興味深いです。

また、王族でなくとも、
富を得た人たちが次々と、
功徳を得るため仏塔を建てていきます。

現在も、国の援助ではなく
寄進によってこれら遺跡の修復を
行っているのだそうです。

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番組では、
バガンで雑貨店を経営する男性が、
自分の子どもを出家させるというので
その様子を取材していました。

彼はなんと、自分の子どもだけでなく
周囲の貧しい家庭の子ども達も一緒に出家させるため
何年もかけて100万円貯めたと言います。

その出家のお祝いの様子も流れましたが、
たくさんの人たちに料理を振る舞ったり、
出家する子どもが牛に乗ってパレードしたりと
非常にお金がかかりそうな行事でした。

一度にお金を使い果たした男性夫婦ですが、
「これによって功徳が積めるので、とても幸せだ」
と話していました。


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