ミャンハウスの布売り場。わくわく…
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ミャンハウスで生地を買う。
先日のブログで紹介したお土産屋さん、「ミャンハウス」。ここは、ミャンマーの布の宝庫です。みてくださいこの量! 布好きな人なら、何時間いても飽きないかも。
もちろん品数では市場に負けますが、店員さんにせかされることなくじっくりと布と向き合うことができる希少なお店なんです。商品が所狭しと詰まってる感じがなんともいえません。毎回宝さがしのごとく、好みの生地をじっくり選んでます。
ロンジー用につくられた布。
ここにあるのは、ミャンマー各地から届いた伝統的な織物です。なかでも圧倒的に多いのが、女性のロンジー(タメイン)用の布。布のデザイン(模様)が、ロンジーで着る仕様になっているんです。というのも、布を広げてみるとよくわかるのですが、下写真のように、布の上下でデザインや色が異なることがよくあります。
この布の場合、赤単色の上部分が腰の位置にあたり、ベージュ系の下部分がくるぶし側になります。個人の身長にあわせて生地をカットしやすいよう、デザインや配色が長めのほうが下になるのだと思います。これならとっても作りやすいですよね。さすがロンジーの国。
数パターンのデザインが混在する布
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ちなみにこの布はテーブルクロスにしようと思って買ったものの、きちんと広げてみたら上下対象の配色デザインじゃなかったので、結局まだ使っていません…(これはこれでいいのかもしれませんが)。
もちろん、シンプルな単色やワンパターンのデザインのものもあります。買う時は、一度布を広げて全体の配色デザインをチェックしてみてくださいね。
もちろん、シンプルな単色やワンパターンのデザインのものもあります。買う時は、一度布を広げて全体の配色デザインをチェックしてみてくださいね。
ロンジー用じゃない布。
この店には、洋服や日用小物など、手芸に使えそうなシンプルな綿織物もたくさんあるんですよ。ロンジー用の布の場合、おおよそ丈100㎝×幅174㎝のロンジー1着分の長さで売られてますが、幅広い用途の布は、こんなかんじでロールで置いてあります。欲しい長さを伝えれば、カットしてくれます。
よく見かけるのは、シャン州のインレー湖周辺や、マンダレーのアマラプラなどの綿生地。今回わたしが買ったのも、インレー湖のコットン生地でした。
※2006年5月23日追記
この時に買った以下の「DJペイッ」と「O-Top アチィッアバー」の引っかき傷のようなデザインは、もとはマンダレーのアマラプラで作られているものだそうです(ただし、伝統的なデザインというわけでもないらしい)。
ここで取扱っていたのはインレー湖で織られたものでしたが、他店だとアマラプラ産のものもあります。
ビビッドな彩色の多いロンジー生地に比べ、ロール売りは淡い色合いが多い |
買った布。
選んだのは、ナゾな名前の布「DJペイッ」(写真右)と、「O-Top アチィッアバー」(写真左)の2種類。
ペイッというのは綿布のことで、「DJペイッ」は普通のコットン生地です。淡いクリーム色ですが、丈夫に織られていて肌が透けません。用途は、夫の寝間着用パンツ。涼しげなデザインと、ほどよく風をとおしてくれそうな所が気に入りました。
「O-Top アチィッアバー」は、「DJペイッ」と似たような柄ですが、さらに薄く、まさにガーゼのような柔らかい肌触り。アチィッは「ひっかき傷、縞、條」の意味で、アバーは「薄いもの」の意味です。ヤンゴンでガーゼっぽい生地に出会ったのは初めてだったので、お買い上げ。
吸水性もよさそうだし、これでなにか夏の日用品を作ってみたいと思います。
どこか日本っぽく懐かしさを感じる、インレーの綿生地 |
ロール布の買い方。
さっきも書いたとおり、ロール状になった布は、欲しい分だけ買うことができます。これは私もまだよく分からないのですが、ミャンマーでは、布の長さに「カイッ」という独自の単位を使っています。
1カイッ=0.9144㎝。(丈はロンジー生地とほぼおなじ)。※2016年3月8日修正
今回の生地はともに2,000チャット/1カイッでした。
ミャンマーは本当にすてきな生地がたくさんあります。
自分でそれらを発掘していくのはとても楽しいのですが、情報があまりないのが残念。同じくミャンマー在住で布好きな方、ぜひ情報交換しましょう〜。
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