2015年4月21日火曜日

【旅】石川県金沢市① 金沢観光が楽しい5つの理由。

「はくたか」の車窓から見えた、日本アルプス。

2014年5月17日(土)〜5月19日(月)
※別ブログの記事を少しずつ移動中です※


仕事で石川県金沢市へ。

興味があった街なので
ついでに観光してきました。

自分の誕生日と重なったため
奮発して2泊。
久しぶりのひとり旅
どんなふうに時間を使おうとも
誰かともめることもありません。

ひととおり観光スポットを巡り
金沢ならではの食べ物や
九谷焼きをはじめとした
器の数々を物色。

一番時間を費やしたのが、器の店。

その話はまた別にするとして
ここでは、私が旅で
「金沢市ってスゴイ!」
と感じたことを中心に
書きたいと思います。

金沢市は、
誇り高い歴史と伝統工芸
豊かな食文化とアート
そして緑に囲まれた、
本当にすてきな街でした。

そんな街の魅力を
バスと徒歩だけで堪能できます。

さすが観光都市。
しっかりしてる!

叶うことなら
一度ここに住んでみたいくらいです。









***


その①
ごろん、朝の通学、開かれた場所
金沢21世紀美術館



街に溶け込んだ美術館、
という印象を持ちました。

門 や 柵 がないのです。
敷地内には比較的どの角度からでも
自由に入れてしまう。

こういう美術館ははじめでで
びっくりしました。

休館日や開館前後の時間も
建物の中には入れないけれど
敷地の中に入れるため
外に設置された作品は
触れることができます。

平日の朝、小学生からサラリーマンまで
当たり前のように敷地内を
横切って通学・通勤していました。


ここが通学路かあ。いいなあ。


建物の中に入ると、
その開放感に圧倒されます。
壁面がガラス張りのスペースは
建物の中にいながら、
180度のパノラマで
芝生の緑と空を眺められます。

さすが名建築家の設計だけあって
エレベーターの上下運動も
なんだかおしゃれ。

内装のレイアウト(?)のせいか
作品を見ている来場者が
自分の視界の焦点に合う
タイミングが多い。
それがアート鑑賞の一部
のようにも思えました。



この開放感!建物にいる圧迫感がまったくありません。




ごろり昼寝タイム。


この建物を設計したとき、
まちに開かれた公園のような美術館
を目指して造られたそうです。

美術館はおもに
展覧会と交流のゾーンに別れ、
展覧会ゾーンは有料で
交流ゾーンは無料です。

この交流ゾーンには、
いくつもアート作品が置かれてあって
ほんとうに「公園」で遊ぶように
いつでも気軽に触れることができます。

交流ゾーンは、年末年始以外
ほぼ毎日開放されているようです。



いちばん人気のアート作品「スイミング・プール」を、上からのぞくひとたち。

展覧会ゾーンも、適度に全部
見てまわれる展示量がよかった。

たいてい美術館の展示は
最後のほうは疲れ果て
投げやりな見方しかできないので。

あと、学芸員さんたち
(ボランティアスタッフ?)
の、お客さんへの声かけが
とても印象に残っています。

気軽に来場者に話しかけ、
展示物の説明をしてくれました。


こんなに素敵な空間で
日常デートをしている高校生。

なんてうらやましいんだ!



夜の美術館もまた素敵です。

    

***



その②
太っ腹な無料開放タイムあり
兼六園


限られた時間の中で、
たくさんの観光スポットを見に行くのは
なかなか難しいですよね。

金沢が誇る日本三名園の
「兼六園」は、
朝7:00に開園(夏期)
するのですが

この開園前に、
無料で兼六園を楽しめるんです。

私が行った5月は、
朝 5:00〜7:00 が
無料開放時間。

(開放門は限定されている
ので事前確認が必要)

つまり有料となる開園15分前に
外に出ればよいのです。

スゴイですよね。

いちばん観光客が多い場所を
早朝だけとはいえ、
無料開放してしまう潔さ。


サギ(?)が置物のようにじっと動きませんでした。


私の場合、
兼六園に隣接する
金沢城公園から歩いて向かったので、
兼六園に着いたのは朝6:45。
ちょうど無料開放が終る時間でした。

残念!

この時間で利用している人は
けっこうたくさんいるみたいです。
(開門を待っている間、
園内から何人も出てきたので)

冬は厳しいかもしれませんが
夏は涼しい時間帯で見られる上
混雑もなし。
早起きは三文の得ですし
良いこと尽くしです。







***

その③
最高の朝ラン・スポット
金沢城公園


加賀藩主・前田氏の居城跡。

有料の箇所もありますが、
入園は無料です。

朝7:00の開門
とはなっていますが、
朝5:00から入れます。
(季節により異なる)


広いです。
東京の皇居東御苑みたい。



朝6:00。ほとんど人がいません。

私は朝5時半に起きて、
ホテルから徒歩でいきました。

私が宿泊していたのは香林坊という、
公園に近いエリアだったので、
徒歩15分ちょいだったと思います。

コンビニでおにぎりを買い、
この広い芝生を独り占めして朝食。

気持ちいいです。


観光客もいましたが
散歩したりランニングしたりと
地元の方が多いようです。
東京では皇居周辺ランニング
が定着していますが、
東御苑の中には入れません。

ここでの早朝ランニングは、
車はもちろんすれ違う人さえ
ほとんどいません。

最高だと思います。




芝生は入ってもよいみたいです。






私はひたすら歩いただけですが、

早朝散歩、
じゅうぶん気持ちいい!





公園内は、大規模な改修工事が
行われているようでした。








金沢城公園 公式サイト
http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/index.html



金沢城公園と兼六園 (開館案内など)
http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/japanese/info.html#soucyou




兼六園から金沢市内を一望




***

その④
加賀藩の美的感覚に触れる
ひがし茶屋街の「志摩」



金沢市内には数カ所の
茶屋街があります。
ひがし茶屋街は、
カフェや雑貨屋さんが並ぶ
女性好みのスポット
と聞いていました。
なので、この通りをみたときは
質素さにびっくり。





今風の看板やポスターなど
一切なし。

何もないただの古い街並み
にも見えます。
しかし、実際には確かに
お店がずらっと並んでいるのです。

私個人的には、街並み以上に
雑貨屋さんの品物に
とても期待していたのですが
好みのものには出会えず。
結局ここには
1時間もいませんでした。



ここで印象に残るのは
「志摩」という
国の重要文化財に指定された
お茶屋の見学です。
(有料)

そもそも
「お茶屋」という場所が
どういうところなのかさえ、
私は知りませんでした。

でも、
ガイドブックに載っていた
「志摩」の写真に一目惚れ。

赤いんです。

壁が。



管理されている方の説明に耳を傾ける見学者。

お しゃ れ 〜 !


これが江戸時代に?

加賀藩の美的センスに
脱帽です。


お茶屋というのは、
歌や踊りを楽しむ場所だそうで、
店の中には琴や琵琶、三味線
などが保管されていました。

舞や歌曲、
茶の湯から俳諧など
非常に文化的な遊びが
繰り広げられていたらしい。

だから芸妓さんにも
高い教養と技能が要求され
遊びに来るお客さんにも
同等の知識が必要でした。

また、酒は出しますが、
料理は店では作らないそうです。
(必要なときは仕出し)

管理者の方の説明では、
この店は朱色の壁だけれど
群青色の真っ青な壁もあるとのこと。

あとで調べたら、
朱色の壁は
芸妓さんの姿を艶やかに映すため
全国各地に見らますが
群青の壁は
加賀藩特有のものだそうです。


***



その⑤
500円で買える!
北陸鉄道の1日乗り放題パス


金沢の街は、
地下鉄こそないものの、
バス路線が市内に張り巡らされ
少なくとも観光では全く
不便を感じませんでした。

北陸鉄道の1日乗り放題パスは、
主要観光地が中心の3路線以外にも
北陸鉄道のバスなら全部乗れます。
大人500円。
すごく便利です!
金沢観光の際は利用をおススメします。



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