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2016年1月28日木曜日

[ヤンゴン百景22]ミャンマー産ひすいを買う。



ミャンマーは宝石がたくさん採れます。

特に有名なのは、モゴック産のルビー。
他にもサファイア、アクアマリン、
アメジスト、アレキサンドライト等々…

私が買ったひすい(翡翠、ジェイド)
もその一つ。

オーダーメイドでネックレスにしました。
小さい翡翠ですが、
深い緑なのでとっても存在感があり
それくらいの方が私は使いやすいです。

(ピアスとして加工されていた小粒を、
ネックレスに付け替えてもらいました)


ミャンマーでお金を持っている人たちは
男女問わず宝石を身に着けます。
それも、かなりボリュームのある
ゴージャスな宝石で、
いつも目が釘付けになります。

私が作ったようなネックレスは、
ミャンマーの人は買わないでしょう。

翡翠にしても、指輪やネックレス、
売ってる大きさがケタ違い。



日本であまり翡翠は見かけませんが、
中国ではとっても人気があり、
ヤンゴンの翡翠店にいるお客さんは
大抵中国人か華僑のミャンマー人です。

中国国内で流通している翡翠も
その大半がミャンマー産らしい。

中国人の友人曰く、
在緬中国人の集まりでビンゴ大会した時も
1等の景品が翡翠のブレスレットだった
そうです。


どうしてそれほど好きなのか。

以前から不思議だったので、
自分が買ったこの機会に
中国人に聞いてみました。

教えてもらった中で
いちばんなるほどと思ったのは、

翡翠は、物質の中でもっとも
“気”に満ちているから

という回答。

中国では、
環境や人体などすべてに“気”が存在し、
天然の良質な翡翠を身につけることで、
災いや病気などの悪い“気”を払うと
信じられているんだそうです。

もちろんその見た目の美しさや、
古代から珍重されてきた歴史的背景、
吉祥物への加工のしやすさ等
人気の理由はいろいろありますが、
中国人が翡翠に“気”を感じていたことに
私はとても合点がいったのでした。


ちなみにその友達。
翡翠には興味がないものの、
“気”の存在は信じています。

今日、
待ち合わせ場所に現れた私をみるなり
「なんだか疲れてるんじゃない?」
と体調を心配してくれました。

体調は崩していないものの、
確かに身体が冷え、疲れ気味だった私。

それを伝えると、
「“気”が陰に傾きすぎてるみたい。
食べ物にも“気”があって、
砂糖とか陰性の物ばかり食べると
身体が冷えるんだよ。
生姜たっぷり食べて。
サトウキビの紅糖(黒砂糖?)を
一緒に煮て飲むといいよ」

等と細かいアドバイスをくれました。


ちなみに私は今日も
翡翠のネックレスをしていました。

サイズが問題なのか、
そっちからの“気”はもらえてないみたい。


2016年1月12日火曜日

[ヤンゴン百景21]眠る野良犬コレクション。


ヤンゴンは、とにかく野良犬が多いです。


野良というと、
凶暴な感じがするかもしれません。

でも基本的に彼らは
とても穏やかです。

(でも急に豹変したりします。
うかつに触ったりはできません)


穏やかな彼らは、
ところかまわず寝ています。

それはあまりにも無防備で、
人に踏まれたり車に轢かれやしないか
こちらが心配になるくらい…。

2016年初めての投稿となる今日は、
そんなヤンゴン野良たちの日常を
お届けします。



「どこでも寝られるよ」

パヤー(パゴダ)で。




玄関で。(じゃま…)



団子3兄弟みたい。


花壇の中で。(誰も追い払いません)


歩道のまんなかで。


みんな避けてくれるから平気。



椅子の下で。


そこがいちばん安全かもね。


車の下でも…(おいおい)




[おまけ]

12月は繁殖期だったのか、
いろんな場所で
たくさんの子犬をみかけました。


側溝にはまってスヤスヤ。


砂場で。



かわいい...

2015年12月3日木曜日

[ヤンゴン百景20]ミャンマートップスを着こなしたい。


買物中、ついつい目がいってしまう、
気になる存在「エインジー」。

エインジーはミャンマー語で「上着」を指し、
巻きスカート「ロンジー」とともに
ミャンマーお洒落に欠かせません。

デザインも昔ながらのものから、
レースやリボン等を使った
今風までいろいろ。

身体にフィットするタイプが一般的で、
丈も短めなので、
ロンジーとの相性ばつぐんなのです!

スリムな体型が多いミャンマー女子。
エインジーとロンジーを、実に美しく着こなします。惚れ惚れ…


私は普段ロンジーは履かないのですが、
ロングスカートが好きなので、
それと合わせたいと思っています。

でも…
このぴったりフィットなエインジー、
若い子(〜20代)向けの
キャピキャピなデザインが多い。
というより、
ミャンマーの方は派手好みなので、
どの世代向けであろうが、
派手なデザインが主流かも。


そんなわけで、私にとっては
手を出しづらい服だったんですが、

シンプルで使い勝手の良さそうな
エインジーに出会えました。

色は黒で、素材はコットンの
シャン族風デザイン。
襟元にはゴールドカラーのビーズが
控えめに縫い付けられ、
若干短めの袖と丈も、
140センチ台の私にはぴったり。
11500チャット(約1100円)でした。

参考:シャン族の伝統的な服装
中国、タイ、ラオスとの国境にあるシャン州に多い民族。
日本の浴衣に似た襟が特徴のエインジーです。

これを、
手持ちのロングスカートに合わせたら
(個人的には)なかなかよかった。

それ以来、
自分好みのエインジーを求めて
売り場で眼を光らせてます。


続いて購入したのが、ブラウス風。
スーパーマーケットで8,000チャット。

パステルカラーの花柄で、
水色のビーズと黄色いボタン付き。
ぱっと見、10代の女の子が着てそうな…

上でさんざん「シンプルなのがいい」
など言っておきながら、
真逆のものを買ってしまいました。


このエインジーは前開きで
身体のラインにそってボタンを留めます。

なので、私のばあい、
ちょっとでもお腹が膨らむと、

今にもボタンがはちきれそうな、
恥ずかしい状態になってしまいます。

まあポジティブに考えれば、
食べ過ぎ防止になっていいのかも。

ミャンマーにいるうちに、
ぴったりフィットエインジーを
素敵に着こなせるようになりたいです。

ロングスカートとの組合せ以外にも
いろいろ使えたらいいなあ。
(体型の問題…)




2015年11月18日水曜日

[ヤンゴン百景 19]ミャンマーの博物館あるある?

先週末はヤンゴンに来てはじめて

「博物館」

と名の付く場所に行ってみました。

いろいろ噂を聞いていて、
展示物はさほど期待してなかったものの
「ああ、
 ミャンマーだなあ」
と思った瞬間がたくさんあって
けっこう面白かったです。



1.エレベーターボーイ(おじさん)がいる。
※常に乗ってる訳じゃないみたいです



2.展示が雑。
もっと詳しく説明してほしい




3.「館内撮影禁止」の場所で、
   スタッフが記念撮影してる。
隠れて撮影しないように
私(入場者)は入口で荷物を預けさせられたのですが…




4.ありがたいお経を音読しながら、
来場者の行動を見張ってる。
このスタッフさんは、終始一心不乱に音読しながら
私たちが動く方へと近づいてきました。
怖くて集中して観られませんでした…



以上、
展示内容よりも
スタッフの行動が興味深かった、
博物館参観でした。

2015年10月14日水曜日

[ヤンゴン百景 18]熱視線。



ヤンゴンの街中を1人で歩いていると、いつもミャンマー人の男性から凝視されるのはなぜか、考えてみた。勿論、私がけっしてセクシーな格好をしているわけでも、注目されるような美形ってわけでもありません。

むしろ観光客まるだしの、上の絵みたいな格好が私の街歩きスタイル。Tシャツとゆったりパンツ、カメラ(一眼レフ)ぶらさげてふらふら。同じようなひとり旅らしき女性も時々みかけます。


理由1:カメラ?

一昔前なら、一眼レフなんてぶら下げてたら相当警戒されたんだろうなあ。今時のヤンゴン中心部は、立派なカメラを携えた観光客は珍しくない。でも、一眼レフ=報道(メディア)って印象はあるかもしれない。
そういえば、ミャンマー人の知り合いと街を歩いていた時も、彼の望遠レンズ付きのカメラは結構注目されてたっけ。


理由2:女性1人旅?

この国でミャンマー人女性が「ひとりで観光しに行く」なんて、ゼロに等しい。「なんでこの外国人は1人で来たんだ?」っていう素朴な疑問から、ついつい目で追ってしまうのかもしれない。場所によっては「いい客(カモ)がきたぞ」と思われてるかもしれません。

で、凝視してくるのはなぜ男性かといえば、道行く人々を路上の喫茶店なんかで観察してる(ぼうっと見てる)のは、大半が男性だからかも。(ミャンマーのローカル喫茶店は男性客しかいないから、利用しづらいんだよな)

同じ外国人でも男性だったら、こんなに視線をあびることはないんだろうか。いずれにしても、相手に警戒されるような紛らわしい行動をしないよう、気をつけようっと。

2015年9月9日水曜日

【ヤンゴン百景 11】アイロンクロスのLIVEレポ

会場には、おなじみのプラスチック椅子がずらり。いちおーこれで指定席です。


2015年8月1日(土)午後7時。

ミャンマー1の人気を誇るといっても過言ではない、
ロックバンド「アイロンクロス」のコンサート開始時刻になりました。

…なのに、この空き具合。
まだまだ始まる気配はありません。


私たちの席は、中レベルの指定席。
ギュウギュウに敷き詰められたプラスチックの椅子には
テープで簡易的に貼られた番号入りの紙がついていて、
それが指定席のしるしのようでした。

(でもこれ、開演して暗くなったら、まったくみえません。
遅れて来た人はどうやって席を探すのか…)



どうやら、いちばん前のアリーナ席は、VIP専用のようです。
明らかに熱狂的ファンではなく、
チケットもらったから(招待されたから)来てみた
って感じの人たちがポツポツと座ってます。

きっと、どっか別の場所にVIP控え室みたいなのがあって、
開始直前と同時に偉い人がぞろぞろやってくるんだろうなあ、
なんて妄想。


会場の両端の細長いスペースは、いちばん安い立ち見席。

ここにはやけにテンションの高い若者たちがすし詰め状態で
LIVEのはじまりを今か今かと待っていました。

いくら安い席とはいえ、
ほんとうにそこからステージが見えるの?
ってくらい、視界を機材が邪魔してました。




午後7時半すぎ。

ようやく会場が暗くなり、LIVEがスタートです。
メンバーが1人ずつステージにあがり、

一番最後に、ボーカルが登場です。

アイロンクロスのボーカルは、ぜんぶで4人。
全員、おじさんです。
(長年第一線で活躍している方々ばかり)

4人のボーカルはまとめて登場せず、
ひとりずつ出て来て、別々に自分の歌を歌うスタイルのようです。

私は「にわかファン」なのでそれぞれのことを
よく知っている訳ではないのですが、
このLIVEを見た限りの印象で書きます。
(似顔絵は、下に行くほど似てないです)


重低音が会場を包み込み、
観客のテンションもヒートアップしたところで、
トップバッターの、アーンゲさん登場!


リズムの取り方が、ぎこちなかったアーンゲ氏。
ちょっとお疲れ気味な印象でした

彼の歌を聴くのはこれがはじめてのわたし。
ハードロックな曲を歌っていました。
たぶん、アメリカのロックバンドの曲だと思われます。

ミャンマーの歌手やバンドは、
かなりの確立で海外歌手のコピーを歌っています。
(むしろ、完全オリジナルの曲のほうが少ない)

歌詞はミャンマー語で作り替えてはいるものの、
聞く人が聞けば、どこの国の歌かわかるのです。

なんだかちょっとお疲れ気味?
あまりイキイキとした感じじゃなかったです。




3曲ほど歌うと、次のボーカルへ。
中国系ミャンマー人のYワイン(ワイワイン)氏。

彼は、中華ポップスのカバーもたくさんしてるらしく、
中国生活経験のある私には、知ってる曲がどれくらい出るか?
というのも、LIVEの楽しみのひとつでした。

ちなみに1曲目に歌ったのは、台湾アイドルの曲でした。


Yワイン氏。
これ、彼がよくやるポーズ。LIVEでも披露!ナマで見られてうれしい!


ロックなアイロンクロスのボーカルですが、
彼自身は、ロックというより
「ポップス」調の歌が多かったです。
動きも少なかったし。




3人目は、いちばん若い(と思う)ミョージー氏。

彼はかなりのハイトーンボイスで、迫力があり、
めちゃめちゃロックな曲を歌います。

(ドラゴンボールZの主題歌を歌いそうなイメージ。)

彼の歌唱力は本当に素晴らしい!
月間ランキング1位になっていた彼のニューアルバム、
おもわず買っちゃいました。

歌とは関係ありませんが、
ネットで奥様とのツーショット写真を見たとき、
とても素朴で自然体のご夫婦で、素敵でした。


ミョージー氏。1ミリも似てません…
日本の70年代のシンガーってこんな感じだったのかも。


他のメンバーが、動きが少ないのに対して、
彼がいちばんステージ上でかけまわっていました。
立ち見席の近くまで行ってサービスしてたのも、彼だけだった。

 お客さんも、彼のときが一番盛り上がった気がします。




そしてトリは…、ミャンマー音楽界の重鎮(?)、
レーピュー氏です。
今回のLIVEでいちばん楽しみにしていた歌手です。
彼の声を、ぜひナマで聴いてみたかった。

最近ずっと長髪だったのに、坊主になってたレーピュー。
その理由をミャンマー語で話していたようですが、
何て言ってたかさっぱり。きになる…

私がミャンマーポップスに興味をもつ
きっかけになったのが、この人の曲。
ハスキーで重量感のある彼の歌声に魅了されました。

ミャンマーにもこんな歌手がいるんだ! と、
うれしくなりました。

彼の存在を知ってからは、
少しずつ他の歌手の曲も聴くようになり、
ミャンマー生活の楽しみが増えた気がします。

残念ながら、わたしがいちばん聴きたかった
最新ヒット曲はおあずけ。

レーピューも、動きが少なく、
ずーっと座って歌ってたなあ。
ギターで弾き語りしてほしかったなあ。


ところで、他のお客さんたちが
LIVEをどう楽しんでいるかというと…

大カラオケ大会状態です。

どの曲も広く知られた曲ばかりのようで、
毎回歌手とともに皆熱唱。

歌手のパフォーマンスを一方的に観るというより、
一緒になって歌って楽しむ人が多かった。

憧れのスターが目の前にいる!という興奮は
あまり感じられなかったような。

むしろ…温泉旅館でのカラオケ宴会
みたいな雰囲気すら感じました。

歌い疲れたり、知らない曲の時は、
おしゃべりしたりお酒飲んだり、タバコ吸ったり…。

ロックバンドのLIVEなのに、
幼児からお年寄りまで家族揃って来ている姿も
結構見かけました。



LIVEは、この4人が3曲ずつ歌い終わった後、
さらに3回転くらいそれぞれが持ち歌を披露。
午後10時を過ぎても終る気配なし…

さすがに私たちは疲れてしまい、
終了前に会場を後にしました。

いったい何時までやっていたんだろう…


次は、イエイーアウンという
若手男性歌手のLIVEを狙っています!




2015年6月17日水曜日

[ヤンゴン百景 8]同居人イモリについての考察。



ミャンマーに来た当初、
夜になるとどこからか

チッチッチッチッ…

鳴き声が聞こえてくるので、
ずっと外の鳥が鳴いているのだと思っていた。


ある日、
日本人の知人とレストランで食事していたとき、
またあの鳴き声が聞こえてきた。

すると知人が、
「あれはヤモリですよ」とニッコリ。

びっくりした。
ヤモリがあんなに大きな声で鳴くなんて。

時々、ヤンゴン在住日本人との話の中でも、
ヤモリのことは話題になる。

彼らのことを悪く言う人に、会ったことがない。

見た目はトカゲやヤモリと変わらないのに、
なぜだろう?

子どもの頃、ヤモリが遊び道具だったわたしにとっては、
イモリも同様に怖くないし、気持ち悪いとも思わない。
でも、両生類やは虫類が苦手な人にとっては、
家の中に何匹もヤモリがいるって、
けっこうツラいんじゃないだろうか。



しばらくヤモリと同居してみて思ったのは、
彼らは、人間と同居する術を心得ているということだ。

もちろん、
「家の害虫を食べてくれる存在」として
広く知られているのは大きいと思う。

でもそれ以上に、
人間との距離の取り方がうまく、
人間を不快にさせない方法を知っている。

わたしがそう感じる理由としては、次のようなことがある。


家の中を徘徊しているからには、
そこにいるエサ(虫)を捕って食べているはずなのに、
その姿を見せたことがない。
(わたしがたまたま見かけないだけかも知れないけど)


人間が怖がらない距離間(天井等)で、姿をみせる。


その動きから、何も考えていないように見える。
(姿を見せるときは、大抵じっとして動かない。
 こちらがヤモリに近づこうとすると、
 ささっと逃げて攻撃しようとはしない)


姿は見せないけれど、時々鳴いて
「ここにいるよ」アピールをする。
(姿が見えないと気になる。
 時々鳴き声が聞こえると、何だか安心する)


鳴き声がは虫類らしくない。


色が白い。
(白ヘビとか白ゾウとか、
 白いとなんだか有り難いもののように感じる)


など。


でも、そんなヤモリたちも、
ごくたまに、想像もつかない登場の仕方をして、
私たちの心臓を止めそうになる時がある。

夫の場合は、
窓の開閉ハンドルを握ったと同時に、
窓に隠れていたヤモリが、足下にポトッ。


私の場合、
トイレにてホルダーのペーパーをひっぱった瞬間、
トイレットペーパーと一緒にヤモリが飛び出してきた。

しかも、ポトッと落ちるのではなく、本当に飛んだのだ。
ホルダーから、トイレの出入口ドアまでひとっ飛びし、
こちらが白目をむいてる間に消え去った。

あとから考えてみると、
この時わたしのほうに飛んできていたら、
トラウマになってヤモリ嫌いになってたかもしれない。


明後日の方向に飛んでくれたのは、
もしかしたら、計算の上でのことなのかしら。

何も考えていないようにみえても、
実はけっこう、同居人に気を使っていたりして。

2015年5月19日火曜日

【ヤンゴン百景 6】ミャンマーのジュース屋さんにて。





ミャンマーのフレッシュフルーツジュースは、
とても美味しい。

しかも(日本の感覚でいうと)安い。
お店で注文しても、大抵800〜2,500チャット(約250円)以内で飲める。

ただ、すごく甘い。
それでなくても甘みたっぷりのフルーツを使っているのに、
さらにたっぷりの砂糖や練乳を加える。

だから、いつもジュースを注文するときは、
「砂糖を減らしてください」というのだけれど
なかなか旨く通じない。

通じているけど、冗談だと思われているのか、
注文を受けた人と作る人とで意志の疎通が出来ていないのか。

ナゾだ。

ある友達は、ミャンマーに来てからずっと、
とあるジュース屋さんのスタッフのおねえさんに
「こういうふうに作ってもらいたい」
というのを何度も教え込んだらしい。

それも、何年もかけて。

その結果、そのおねえさんは、
彼女の希望どおりの甘さ控えめな、
絶品ジュースを作ってくれるようになったとか。

でも、店に必ずそのおねえさんがいるとは限らず、
居ない場合、やはりうまく注文が通じず、
甘〜いジュースを飲むことになる。

んで、私がその店に連れて行ってもらったときも、
やはりおねえさんが不在で、上の顛末となった。

みたところ、彼女は結構強めに、
「甘いのは入れないで」と言っていたように感じたけど、
それでもどこ吹く風。

次は事前に、
「砂糖も練乳も絶対に入れないでください!」
と、具体的なミャンマー語フレーズを練習して
何度も念押ししてみようと思う。







2015年5月9日土曜日

【ヤンゴン百景 5】季節限定のフルーツを味わおう!


ミャンマーには、実にいろんな種類のくだものがあります。

ミャンマー語でくだものの総称は「ティッティー」で、
くだものの名前は末尾に「××テ(デ)ィー」がつくんです。

ダーペーバ(これください。)
ベーッナローン?(いくつ?)

ちなみにバナナは「ンガピョーディ」で、
パッションフルーツは「ピンメッディ」。

いざ市場で買おうとすると、この単語が出てこない。
結局「ダー(これ)」の指差しになり、
くそー、知ってるのに!と心の中で悔しがっています。


さて、5月になり、在住日本人も待ちに待ったマンゴーの季節!
ミャンマー産が食べられるのは、1年の中でも5月〜9月だけ。

いちばん人気のセインタローンも出回りはじめ、
私のFacebook上には次々にミャンマー在住の知人友人が
セインタローンを楽しむ写真を投稿しています。

また、こちらで定番のフルーツ・ドリアンも、
マンゴーとほぼ同時期に旬を迎え、
ミャンマー産が楽しめるそう。

パッションフルーツも、
6月から出荷されると聞きました。



マンゴーもドリアンも、
ヤンゴンでは1年中売られていますが、
それはタイ産。

ミャンマー産は、本当に旬のものしか並びません。

雨季は毎日のように土砂降りで気がめいりますが、
たくさん旬のフルーツを味わえるのが、本当に楽しみ!


雨季は観光にはむいていませんが、
とびきり美味しい格安マンゴーをたっぷり楽しめる贅沢は、
この時期にしかできないことです。



[関連記事]

【ヤンゴンおすすめ店】フルーツジュースが美味しい「Black Sky」

【ミャンマー】フルーツ天国で出会った、アボカドシェーク。


2015年5月6日水曜日

【旅】秋田県でなまはげを体感する。

投稿:2013年12月27日付け
※別ブログの記事を少しずつ移動中です※

2013年12月の3連休、人生初!東北を旅しました。
秋田県秋田市の美術館に、
画家・藤田嗣治氏の巨大絵画があると知り、
見てみたくなったのです。
せっかくなので、秋田市から車で1時間ほどの
男鹿半島にも足を伸ばしました。

秋田県の名所


羽田空港から約1時間で、秋田空港に到着。
クリスマス前の秋田市は、どんよりとした曇り空続き。
しかし予想よりは積雪も少なく、
雪の影響を受けることなく楽しめました。

ところで、東北の地理って実はよく分かっていない私。
地図をみてみましょう。

東北の真ん中を、奥羽山脈が背骨のように連なっています。
秋田県北部には、一部が世界自然遺産にもなっている
白神山地が広がり、岩手県盛岡から日本海沿いの秋田市めがけて、
秋田新幹線が東北を横断。
年末、JRで秋田のディスティネイションキャンペーン
をやっていましたが、あのポスターにあったように、
秋田県のかたちは、まるで人の横顔みたい。
私が今回訪ねた男鹿半島は、ちょうど人の鼻の部分だったんですね。
はじめて知りましたよ。


さて。
秋田市の夏の風物詩、竿燈(かんとう)まつり。
東北の有名なお祭りのひとつですよね。
ながーい竿竹に、提灯が稲穂のように並ぶ、これが竿燈。

秋田市には、冬でも竿燈を体験できる場所がありました。
その名も、

です。
実際に、この竿燈を持たせてもらえます。
持つ、というより、
手のひらに竿の底辺を乗せると言ったほうが正しい。
手のひらだけで、最長12m、最大50kgの竿燈を支え、
歩くのです。…すごいなあ。

もちろん、体験用で使うのは、そんな大きなものではなく、
竿燈の中でも一番ちいさい5kgの子ども用。
…が、ただ手のひらに乗せるだけとはいえ、
相当のバランス感覚を要します。
人によってはすぐにコツをつかんで、
「歩く」ステップに進むようですが…


訓練を重ねることにより、こんなとこに乗せられるように!


次は夏の祭の時期に来て、
竿燈が街を練り歩くところを見てみたいなあ。

秋田市の夜ご飯は、JR秋田駅近くの料理屋さん「金平」で。
ハタハタの塩焼きやタコの唐揚げ、お刺身など、
海の幸をたっぷり頂きました。
料理もお酒もすべておまかせなんてなかなかないですよね。
地元の常連さんで賑わっていました。

酒の旨さをかみしめる夫。



2軒目は、旅の下調べで目をつけていたジャズ喫茶へ。
ジャズスポット「ロンド」です。
米蔵を改装して創られた、こだわりの大人の癒し空間。
香り高いコーヒーとともに素敵な時間を過ごせました。




2日目は、朝から雪。

男鹿半島の天気は、実に移り気。
吹雪いていたと思ったら青空が広がり、
しばらくしたらどんより雲。そしてまた雪…。

男鹿半島は、なまはげの里なんです。
秋田空港に降り立ってからJR駅、秋田市内、
どこに行ってもなまはげのオブジェやキャラクターに出会いましたが、
実際になまはげの風習が残るのは、ここなんですね。

男鹿には、「なまはげ館」や「男鹿真山伝承館」といった、
なまはげ文化を知る観光スポットがあります。
なかでも「男鹿真山伝承館」は、私にとって
この旅いちばんの思い出深い場所になりました。

ここでは、なまはげの実体験ができるんです。
ひとくちになまはげといっても、
地区によってその形態はさまざま。
ここで見られるのは、真山地区のなまはげです。

伝承館は一見、藁葺き屋根の民家。
よそのお宅にあがるように玄関で靴を脱ぎ、
中に通されました。
玄関から障子一枚のところに20畳ほどの居間があり、
仏壇といろりがあります。
私たち見物客は、いろりの奥に固まって座り、
シーンと静まり返る部屋の隅で、じっとなまはげを待ちました。

これからなまはげが来るんだと、分かってはいたのですが、
実際の登場は、それはそれは恐ろしかった。
子どもが泣くのも分かります。
雨戸を閉め切った居間でしたが、なまはげはまず、
家の外から障子を叩くんです。
ドンドンドンッ… ウオーウオー…

やってきたのは、2人のなまはげでした。
「悪い子はいねが、悪い嫁はいねが」と家の中を探しまわります
(嫁もなまはげに脅される対象だったのか!)。
家の主人は、
「家には悪い子も嫁もいません、
さあどうぞご馳走を用意しましたので、食べていってください」
となまはげをもてなします。

なまはげはなかなか納得しない様子で、
主人との問答を繰り返しますが、最後には
「来年もこの家に福が来るように」と言って、
去って行きました。

私は、なまはげが想像以上に対話をし、
礼儀正しく訪問をすることに驚きました
(ただ騒いで嵐のように去ってゆくのだと思っていた…)。
なまはげが、とても神聖な存在であるのだ
ということを強く実感したのです。
一方で、素晴らしい風習なのでこれからも残してほしい、
と、外から簡単には言えない大変なものだとも感じました。



お面は、表情を変えない。人間がお面をかぶるだけで、人間じゃなくなる気がする。
お面をつうじて神様が人間の心を見透かしているようで、ドキリとする。