2015年4月28日火曜日

【ヤンゴン百景 1】市場で,季節の花パダウを買う。

街のいたるところでみかけた、満開のパダウ

ミャンマーでは、4月の水祭り(お正月)前後、
パダウという木に花が咲きます。

暑い暑い夏期が終わりに近づき、最初の雨が落ちると、
それがパダウの咲く合図なのだそうです。
え〜、ほんとに?と思っていたら、ほんとにそうでした。

黄色くて小さい花ですが、大きな木にたくさん咲き、
しかも同じ時に一斉に咲くので、迫力があります。

でもすぐに散ってしまうので、楽しめる時間はほんの少し。

ヤンゴン中心部でも、パダウの切り花が市場に並ぶと、
皆それをこぞって買い求め、店先や車、サイカーに飾ったり
女性は髪飾りにしたりして楽しんでいます。
私も、パダウを買ってみたくなりました。


「いくら?」「500チャット(約50円)」

「(髪飾り)きれいですね。」



はじめて間近で触れたパダウは、
想像以上に香りが強い。
ジャスミンをもっと濃厚にしたかんじ。


ミャンマー人の友人がこう言いました。

「パダウは夏の終わりの
最初の雨がおちたとき、必ず咲く。
美しく咲いて私達を楽しませてくれる。
咲いてから散るまで
本当にあっと言う間だけど
ミャンマー人はそんなパダウの姿に感動し
パダウのように生きたいと思っている。」

パダウが咲いたときの街の様子と、
彼女のその言葉から、
パダウは、
ミャンマーの国花ではないものの、
ミャンマー人にとってかけがいのない、
愛してやまない花だということを、
深く実感したのでした。


私がパダウを買った店は、バナナ売りが本業だったみたい。

その午後、
突然、どしゃぶりの雨。


今日街へでてみると、
やはり大量の花が落ちてた。
ほんとに、
あっという間に散るんだなあ…。

地面はもちろん、
家の屋根や車のボンネットが
黄色く彩られ、
それはそれで、美しかったけど。




雨が降る前と後を比べてみると、
格段に黄色の鮮やかさが
抜け落ちたかんじ。

昨日は車に乗っていても
遠くの木まで黄色く染まっているのに
気がついたのに、
今日は全然目に入らなかった。

降る前

降った後

もし国外からミャンマーに来て、
何日間かの滞在中に
パダウを見る機会があれば、
それはとてもラッキーです。

続く →【ミャンマー】パダウの造花と、よく似た別の花

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