2015年6月23日火曜日

[ヤンゴン百景 9]中国とのつながりを感じる食材

ミャンマー米麺のひとつ、マンダレーミーシェッ。朝ご飯に食べることが多い。


その1 ミーシェッ(米麺)


ミャンマーには、中国語をそのまま充てた名前の食材が、
いくつかあることに気づく。

その代表格に、「ミーシェッ」がある。
ミーシェッとは太めの米の麺を指し、その名前は、
中国語の米麺(ミーシエン)から来ていると思われる。

中国で米麺といえば、雲南省が有名で、
なかでも「過橋米線」が名高い。
橋を渡って食事を届ける時に冷めないよう、
鶏ガラスープの表面に油で膜を張り、
アツアツのまま食べられるようにした
というのが、その名の由来と聞いたことがある。

ミャンマーに中国の影響を受けた料理がたくさんあるが、
なかでも雲南省と接するカチン州やシャン州、
中国系移民の多いマンダレー周辺の料理には、
中国料理との接点が非常に多いと思う。

上の写真の「マンダレーミーシェッ」は、
ピリ辛の米麺料理で、蒸し肉とフランスパン風の具、
パクチーやネギなどと和えて食べる。
スープなしのタイプが一般的だそう。
私もつい最近、マンダレーミーシェッを食べることができた。
ミャンマー麺の代表格であるモヒンガーや
シャンカオスエ等に比べると、こちらのほうが辛い。

朝からこんなの食べられるなんて、胃が丈夫なんだなあ。


手に持っているのが、オースンという野菜。カチン州ではメジャーな食材らしい。


その2 オースゥン(莴笋)


市場でアスパラ売りの写真をフェイスブックに投稿したら、
それを見た中国に詳しい先輩が、
「アスパラの奥に写っているのは、莴笋じゃない?」
とコメントしてきた。

莴笋(ウォースン)とは、一見するとウドのような外観で、
シャキシャキの食感を生かして冷たい前菜にしたり、
さっと炒めて調理することが多い。

私も大好きな中国野菜の一つ。
でも、実際に自分で調理したことがなかったため、
市場で売られているのに全く気づかなかったのだ。

早速写真を撮った場所へ行き、莴笋を購入した。
売っていた女性に、ミャンマー語名は何なのかと聞くと、
なんと「オースゥン」と言うことが判明

この市場はヤンゴンのチャイナタウンにあるのだが、
ここ以外で、この野菜を売っているのを見たことがない。
チャイナタウンの中華系の人々に好まれているのかも。
一束3本で1000チャット。高級食材だった!



ちょっとしなびた感があるものの、
千切りにしてごま油であえたら、
あの中国の食堂で食べていたのと同じ食感!
美味しかった〜。ひとり感動。


そして今日、お昼に入ったカチン料理の店。
目にとまったのは、オースゥンのサラダだった。
やっぱりカチンではメジャーな野菜なんだ!と実感。

店員さんに、この野菜は近くの市場で手に入るのか聞くと、
売っている場所はそれほど多くないそう。
そして「この野菜は高いんだよ。」と付け足し。

そのオースゥンサラダは、
ひと皿3000チャット(約300円)もした。
たしかに、普通の食堂の料理にしては高い…
それでも、カチン料理という物珍しさから、注文してみる。



びっくりするほど辛い!
あんまり辛くて、目が飛び出そうになった。
美味しいけれど、一皿完食するのは断念。
大量のお茶を飲んでごまかしつつ、
オースゥンのシャキシャキ感を堪能した。


中国に住んでた頃、日本がいかに中国の影響を受けた国か
日々の生活で実感していたけれど、
ここミャンマーの生活でも、端々で「中国」を感じている。

(言うまでもないけど)
大きな国なんだなあ、中国って。

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