会場には、おなじみのプラスチック椅子がずらり。いちおーこれで指定席です。 |
2015年8月1日(土)午後7時。
ミャンマー1の人気を誇るといっても過言ではない、
ロックバンド「アイロンクロス」のコンサート開始時刻になりました。
…なのに、この空き具合。
まだまだ始まる気配はありません。
私たちの席は、中レベルの指定席。
ギュウギュウに敷き詰められたプラスチックの椅子には
テープで簡易的に貼られた番号入りの紙がついていて、
それが指定席のしるしのようでした。
(でもこれ、開演して暗くなったら、まったくみえません。
遅れて来た人はどうやって席を探すのか…)
どうやら、いちばん前のアリーナ席は、VIP専用のようです。
明らかに熱狂的ファンではなく、
チケットもらったから(招待されたから)来てみた
って感じの人たちがポツポツと座ってます。
きっと、どっか別の場所にVIP控え室みたいなのがあって、
開始直前と同時に偉い人がぞろぞろやってくるんだろうなあ、
なんて妄想。
会場の両端の細長いスペースは、いちばん安い立ち見席。
ここにはやけにテンションの高い若者たちがすし詰め状態で
LIVEのはじまりを今か今かと待っていました。
いくら安い席とはいえ、
ほんとうにそこからステージが見えるの?
ってくらい、視界を機材が邪魔してました。
午後7時半すぎ。
ようやく会場が暗くなり、LIVEがスタートです。
メンバーが1人ずつステージにあがり、
一番最後に、ボーカルが登場です。
アイロンクロスのボーカルは、ぜんぶで4人。
全員、おじさんです。
(長年第一線で活躍している方々ばかり)
4人のボーカルはまとめて登場せず、
ひとりずつ出て来て、別々に自分の歌を歌うスタイルのようです。
私は「にわかファン」なのでそれぞれのことを
よく知っている訳ではないのですが、
このLIVEを見た限りの印象で書きます。
(似顔絵は、下に行くほど似てないです)
重低音が会場を包み込み、
観客のテンションもヒートアップしたところで、
トップバッターの、アーンゲさん登場!
リズムの取り方が、ぎこちなかったアーンゲ氏。 ちょっとお疲れ気味な印象でした |
彼の歌を聴くのはこれがはじめてのわたし。
ハードロックな曲を歌っていました。
たぶん、アメリカのロックバンドの曲だと思われます。
ミャンマーの歌手やバンドは、
かなりの確立で海外歌手のコピーを歌っています。
(むしろ、完全オリジナルの曲のほうが少ない)
歌詞はミャンマー語で作り替えてはいるものの、
聞く人が聞けば、どこの国の歌かわかるのです。
なんだかちょっとお疲れ気味?
あまりイキイキとした感じじゃなかったです。
3曲ほど歌うと、次のボーカルへ。
中国系ミャンマー人のYワイン(ワイワイン)氏。
彼は、中華ポップスのカバーもたくさんしてるらしく、
中国生活経験のある私には、知ってる曲がどれくらい出るか?
というのも、LIVEの楽しみのひとつでした。
ちなみに1曲目に歌ったのは、台湾アイドルの曲でした。
Yワイン氏。 これ、彼がよくやるポーズ。LIVEでも披露!ナマで見られてうれしい! |
ロックなアイロンクロスのボーカルですが、
彼自身は、ロックというより
「ポップス」調の歌が多かったです。
動きも少なかったし。
3人目は、いちばん若い(と思う)ミョージー氏。
彼はかなりのハイトーンボイスで、迫力があり、
めちゃめちゃロックな曲を歌います。
(ドラゴンボールZの主題歌を歌いそうなイメージ。)
彼の歌唱力は本当に素晴らしい!
月間ランキング1位になっていた彼のニューアルバム、
おもわず買っちゃいました。
歌とは関係ありませんが、
ネットで奥様とのツーショット写真を見たとき、
とても素朴で自然体のご夫婦で、素敵でした。
ミョージー氏。1ミリも似てません… 日本の70年代のシンガーってこんな感じだったのかも。 |
彼がいちばんステージ上でかけまわっていました。
立ち見席の近くまで行ってサービスしてたのも、彼だけだった。
お客さんも、彼のときが一番盛り上がった気がします。
そしてトリは…、ミャンマー音楽界の重鎮(?)、
レーピュー氏です。
今回のLIVEでいちばん楽しみにしていた歌手です。
彼の声を、ぜひナマで聴いてみたかった。
最近ずっと長髪だったのに、坊主になってたレーピュー。 その理由をミャンマー語で話していたようですが、 何て言ってたかさっぱり。きになる… |
私がミャンマーポップスに興味をもつ
きっかけになったのが、この人の曲。
ハスキーで重量感のある彼の歌声に魅了されました。
ミャンマーにもこんな歌手がいるんだ! と、
うれしくなりました。
彼の存在を知ってからは、
少しずつ他の歌手の曲も聴くようになり、
ミャンマー生活の楽しみが増えた気がします。
残念ながら、わたしがいちばん聴きたかった
最新ヒット曲はおあずけ。
レーピューも、動きが少なく、
ずーっと座って歌ってたなあ。
ギターで弾き語りしてほしかったなあ。
ところで、他のお客さんたちが
LIVEをどう楽しんでいるかというと…
大カラオケ大会状態です。
どの曲も広く知られた曲ばかりのようで、
毎回歌手とともに皆熱唱。
歌手のパフォーマンスを一方的に観るというより、
一緒になって歌って楽しむ人が多かった。
憧れのスターが目の前にいる!という興奮は
あまり感じられなかったような。
むしろ…温泉旅館でのカラオケ宴会
みたいな雰囲気すら感じました。
歌い疲れたり、知らない曲の時は、
おしゃべりしたりお酒飲んだり、タバコ吸ったり…。
ロックバンドのLIVEなのに、
幼児からお年寄りまで家族揃って来ている姿も
結構見かけました。
LIVEは、この4人が3曲ずつ歌い終わった後、
さらに3回転くらいそれぞれが持ち歌を披露。
午後10時を過ぎても終る気配なし…
さすがに私たちは疲れてしまい、
終了前に会場を後にしました。
いったい何時までやっていたんだろう…
次は、イエイーアウンという
若手男性歌手のLIVEを狙っています!
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