ミャンマーぽくない!が第一印象。白亜の荘厳な建物です。 |
2015年12月にオープン、
2016年3月に取引開始したばかり!
ミャンマーの旬なスポットのひとつ、
ヤンゴン証券取引所。
ダウンタウンの中心に位置する
「スーレーパゴダ」から、
徒歩10分くらいの処にあります。
私がヤンゴン生活を開始した2014年、
はじめてこの建物を目にした時は、
なんだか近寄りがたく、
他を寄せ付けない印象がありました。
でもすごくかっこ良いんです、ここ。
外観が古代ギリシャ神殿みたいで。
イギリス植民地時代の1939年に
インド準備銀行のラングーン支店として
建てられたそう。
正直わたしは証券取引所云々よりも、
一度この内部を見てみたい!
と思っていました。
中に一般人も自由に出入りできる
スペースがあると知り、
日本から遊びに来た友人を誘って
行ってみました。
あまりウェルカム感はないエントランスですが、この看板脇から入れます。
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いざ、建物の中へ
スーレーパゴダ通り側の正面入口から
セキュリティチェックを受けて、
来場者記録帳に記入すれば、OK。
内装は大幅リノベーションされていて
植民地時代の面影が、
素人目にもパッとわかるような
雰囲気ではありませんでした。
…が、
それでも予想以上に楽しかった。
建物中央は吹き抜けになっていて、
ロの字の真ん中の、
広々としたスペースに、
巨大なスクリーンと鐘がありました。
企業が上場したときに鳴らす、
あの鐘です。
あんなにいつでも勝手に叩けそうな
場所に置いてあるんだ!
というのがびっくりでした。
そしてさらに意外なことに、
ミャンマー人見学者がたくさん。
(日本人もチラホラ)
中央スクリーンを見ながら、
何組ものおじさん方が
なにかを語り合っていました。
まだ「証券取引」とか「株」が
誕生したばかりの国。
実際ここに来てみて、
何を思い感じているのでしょうか。
見学の風景↓
奥のあの鐘は、マンダレーの職人の手によって作られたらしいです。 |
一般見学ができるのは、
この場所だけみたい。
2016年5月現在、上場企業は
投資会社の「FMI」と
「MTSH」社の2社。
(ミャンマー・ティラワSEZホールディングス)
巨大スクリーンには2銘柄のみ、
表示されているこの光景。
面白い!
いずれはバババーンと
たくさんの企業の株価が
ここに並ぶのでしょう。
お土産コーナーがある。
1階フロア、入口左奥には、
オリジナルグッズ売り場が
ひっそりと設けられていました。
誰が買うんだろう…というような
金属板に建物外観が刻まれた
置き物(重そう)から、
気軽に買えるボールペン、
大容量のマグカップ、
キーホルダーなどなど。
ボールペンはやはり一番人気で
まとめ買いする日本人見学者も。
私も、証券取引所に関心ありそうな
人へのお土産に買っちゃった。
ボールペン、意外と書きやすいです。 |
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Yangon Stock Exchange
(通称:YSX、ヤンゴン証券取引所)
24/26 Sule Pagoda Road, Corner of Merchant Road, Yangon
見学可能時間:9:30〜13:00くらい
ysx-mm.com
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= 建物の歴史 =
1939年、インド準備銀行として建設。第二次世界対戦下の1942年には、
日本軍によりラングーンが陥落。
銀行も日本軍の支配下に。
戦後はインド準備銀行の
機能を引き継ぐかたちで
Union Bank Of Burmaに。
現在私たちが利用する
「チャット」が誕生した際も、
ここから発行された。
のちに中央銀行の機能は、
Central Bank Of Myanmarが引き継ぎ、
ヤンキンエリアに本部を移す。
残った建物には
ミャワディ銀行本店が入るものの
その後、移転。
2015年、
ヤンゴン証券取引所が開設される。
イギリス植民地当時、ラングーンのダウンタウンでは、“折衷技法”のスローガンのもと、複数の異なるスタイルが融合した建築が生み出された。インド準備銀行は、20世紀初め頃まで欧州で人気だった「パッラーディオ 建築様式」と、大英博物館に代表される「新古典主義建築様式」に影響を受けている。
銀行という場所柄、外観にも誠実性、安定性を感じさせる風格が求められたため、ギリシャ神殿のような正面設計が採用された。
Association of Myanmar Architects 「30 HERITAGE BUILDINGS OF YANGON 」より一部抜粋
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