郵便局の入口。1936年、イギリス領インド帝国政府によって建てられたものを今も利用。 |
ここはヤンゴンの中央郵便局。
ヤンゴン川に沿って伸びる、ダウンタウンのカンナー通り(Strand Rd.)にあります。
ヤンゴンでいちばん大きな郵便局なのでEMSも入っており、海外に何か送りたいときはここを利用することが多いです。
私は普段まったく利用しないんですが、今月は2つも小包を日本に送る機会があり、昨日も車で30分かけてやっとこさ到着(渋滞がひどすぎる!)。
植民地時代に建てられた、ヤンゴンの歴史的建築群のひとつでもある。 |
ヤンゴンの4月は夏。
ホットシーズンと呼ばれ、一年でいちばん気温が上がる時期です。
タクシーを降りて、逃げるように建物内へ。中は天井が高く、ひんやりしてて気持ちよい。
こっち半分のカウンターは、人がまばら。「DEMS」窓口とある。ドメスティックのこと? |
昨日もたくさんの人で賑わっていて、大半が「INTERNATIONAL PARCEL」カウンターに集中。
段ボールを組み立てガムテープを貼り付ける梱包の音が、空間いっぱいに絶え間なく鳴り響きます。私が向かったのは「INTERNATIONAL EMS」カウンター。
窓口はひとつしかないのですが、この日はEMS利用客も多く行列が。対応スタッフは1人だけなので、なかなか進まないんですね。
繁忙期はスタッフ増やしてくれると助かるなあ…
EMSの行列で待っていると、頻繁に耳に入ってくるのは「ジャパン」という声。前回利用したときもそうでしたが、日本宛の荷物がとっても多いようです。
そのせいか、EMSを利用するミャンマー人は、日本語話せる方がとても多い。前回は某日系会社の社員さんが列の前にいて、不慣れな私の通訳をしてくれました。
そして昨日は、私の後ろに「日本に住んでたことあるよ」っておじさんが。
彼は東京で暮らす息子のために、大量の荷物を持ち込んでいました。
ピーナッツに茶葉、干しえび、ソーセージ…などなど大量のミャンマー食材と、ロート製薬の目薬を送るようです。
私: 大量の食材!息子さんは飲食店でもされてるんですか?
彼: あはは、違います。全部息子が食べるんですよ。
私: すごいなあ〜 、でも確かに
私も日本から食材たくさん運んでるし…同じですね。
あれ、ソーセージってEMSで送れるんですか…?
彼: 大丈夫大丈夫!
(事実、その後無事箱に入れられたようだけど…)
私: ロートの目薬!これは日本で買えるのに。
彼: そうそう、これいいね。でも日本だと高いからね。ミャンマーでは日本の約半額だから(※ベトナム製)。
私: そういえば、私が前回来た時もそうだったんですが、
EMS窓口は日本に送る人がすごく多い。
なんででしょう?
彼: 最近は、技能実習生とかで日本に働きに行く人がすごく増えたから、こうやって自分の子どもや家族に、ミャンマーのものを送るんですよ。
私: なるほどそういうことか。
隣の「INTERNATIONAL PARCEL」も海外に送れるんですよね。
彼: あっちはミャンマーの会社。
EMSのほうが安心だから、送料は高いけど利用する人が増えています。
私: いつもこんなにたくさんお客さんがいるんですか?
彼: そうでもないです。
今は水祭り(ミャンマー正月)の前だから、荷物を送る人が多い。
私: お正月を迎えるための食品などですね。
彼: そうですね。ミャンマーには帰ってこれないけど、海外でも正月らしさを感じてほしいから、送ってるんですね。
おじさんとの会話の後に思いました。
きっと、これまで海外に荷物なんて送ったことのない人たちが、正月を前にここにやってきて、自分の家族や親戚にできるだけ多くの物を送ってやろうと、必至に梱包してるんだろうなあ、と。
EMSの送料は、日本まで1キロ台の重さで3500円ほど。おじさんの食品、どれもどっしり重量感たっぷりだった。一体いくらかかったかなあ。
正月を迎える前の人の心情は、どこも同じ。
みんなよい正月を迎えられますように。
カウンター後方には、はかりも完備(写真左)。 |
General Post Office
at the corner of Bo Aung Kyaw Street and the Strand road, Yangon
ミャンマーの人たち、遠く離れている家族のことを思って
返信削除高い送料を払ってでも荷物送ってあげるのね。
ほんといい正月を過ごせますように。
発送ありがとう!!手間取らせちゃって申し訳ない。
追跡によると、荷物もう日本に到着したみたい。
早いね、さすがEMS。
いえいえ、おかげでよい体験させてもらったの!
削除無事海を渡ったみたいでよかった。
私も荷物と一緒に九州行きたかったわー